Luup、渋谷区と公民連携協定「S-SAP」を締結 安全対策や防災で連携強化
2025/11/10(月)
電動マイクロモビリティシェアのLuupは、東京都渋谷区と公民連携制度「S-SAP協定」を締結した。創業の地であり、サービス提供を開始した最初のエリアでもある渋谷区で、Luupはこれまでも交通安全啓発活動などで連携してきた。今回の協定締結を機に、安全安心なまちづくりや防災、環境保全など、より包括的な分野で協働し、地域の社会課題解決を目指す。
「S-SAP(シブヤ・ソーシャル・アクション・パートナー)協定」は、渋谷区内に拠点を置く企業や大学などが、区と協働して地域の社会課題解決に取り組むための公民連携制度だ。
Luupと渋谷区はこれまでも、個別のプロジェクトで連携を重ねてきた。渋谷駅周辺でのごみ拾い活動「渋谷グッドマナープロジェクト」への参画や、ハロウィーン・年末年始期間中のポート利用停止といった安全対策、区立中学校の探究学習への協力など、その実績は多岐にわたる。
今回の協定締結は、これらの取り組みをさらに発展させ、より強固なパートナーシップを築くものだ。協定では、「安全安心なまちづくり」「災害対策」「環境保全」「次世代育成」「観光」など、幅広い分野での連携が定められている。
渋谷区の長谷部健区長は、「これまで以上に区内における交通安全啓発への協力をお願いするとともに、災害対策やオーバーツーリズム対策など、渋谷区が抱える社会課題の解決に向けて取り組みたい」とコメントし、連携強化への期待を示した。
Luupの岡井大輝CEOも、「創業の地である渋谷区と協定を締結でき、大変光栄で嬉しく思う。今後はより包括的に課題解決に協働していく」と述べた。また、今冬には渋谷区内で「アルコール検査機を用いた飲-酒者利用制限の実証実験」を予定していることも明らかにし、安全対策を一層強化していく姿勢を示した。
Luupは、本協定を通じて地域との連携を深め、街のインフラとしてより安全で便利なサービスの提供を目指すとしている。







