みちのりHD、高速バス利用者向けに到着時刻予測サービス提供開始
2021/9/28(火)
会津乗合自動車株式会社と株式会社みちのりホールディングスは、高速バス利用者向けの到着時刻予測サービスを提供開始する。9月24日付のプレスリリースで明かした。
これまでも、高速バス向けにバスロケーション(バスロケ)サービスの多くは、路線バスで使われている技術を基に提供されていた。そのため、到着時刻の予測にはリアルタイムの道路状況が反映されていない。さらに、乗降バス停の名前を正確に入力する必要があるなど、分かりにくいインターフェイスも利便性を損ねていた。同サービスのシステムは、株式会社モンスターラボが開発する。同社は、ビジネス課題に対し、ソリューションを提供するコンサルティング会社だ。さらに、HERE Technologies社の提供する位置情報技術を活用する。
これにより、道路混雑状況などを加味し、道路混雑や天候などにより変動する高速バスの到着時刻をリアルタイムで正確に予測して知らせることができる。その予測情報を外部と共有することもできるため、例えば高速バスを利用者の送迎待ち時間や遅れによる心配の解消につながる。
具体的には、高速バスに乗車後、前の座席の後背部にあるQRコードを読み取ってサービスに接続する。あとは、表示された乗車便の降車可能な停留所から、降車予定の停留所を選ぶと、リアルタイムで正確な到着予測時刻が表示される。降車予定の停留所は変更することも可能だ。地図上で車両の位置や運行経路を確認することもできる。
なお、みちのりグループでは、高速バスの利用をより快適にするため、同サービスの機能拡張を目指す。コロナ禍で心配になる車内の混雑情報を乗車する前に確認できるサービスなど、より安心して利用できる機能を検討しているという。また、周囲への光漏れが気になる状況でも気兼ねなく使えるダークモードへの対応など、安全や快適性、利便性の改善に向けて進めていくと述べている。