福井県永平寺町、遠隔型自動運転システムによる移動サービスの試験運行開始
2020/12/15(火)
福井県永平寺町は、遠隔型自動運転システムによる無人自動運転移動サービスの試行運行を開始する。国土交通省が11日に発表した。
内閣官房は今年7月成長戦略フォローアップを発表した。国土交通省と経済産業省は、この成長戦略フォローアップに基づいて、公道での地域限定型の無人自動運転移動サービスを産業技術総合研究所(産総研)に委託。産総研が福井県永平寺町の自転車歩行者専用道(公道)で、遠隔型自動運転システムによる自動運転カートの技術・サービスの実証実験を進めていた。今回の試行運行は、永平寺町がZENコネクトに業務委託して行う。これまで同地で行ってきた実証実験の成果を生かし、22日から遠隔型自動運転システムによる無人自動運転移動のサービスの試験運行を開始する。年内の運行は25日まで。1月と2月は運休し、来年3月1日より運行を再開する予定だ。
試行運行に使用する車両は、ヤマハ製電動カートを産総研が改造し、自動運転機能を追加したものだ。このカートが、全長6㎞の永平寺参ろーど(まいろーど;旧鉄道線を活用した道路)の、荒谷から志比の2kmの区間を走行する。利用料金は大人が1回100円、子供は1回50円だ。
また、今回の運行形態では、1人の遠隔監視・操作者が3台の無人自動運転車両を担当。各車両には車内の安全対策等のために保安要員が車両後部座席に乗車する。
なお、国土交通省は。今後さらなる車両の高度化や運行体制の整備を進め、今年度内に本格運行に移行することを目指す方針だ。
(出典:国土交通省 Webサイトより)