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【自動運転×MaaS】MONETら、小売業界の新サービスを検証 広島で来年2月から

2020/12/4(金)

May Mobility社の自動運転車

May Mobility社の自動運転車
(MONET プレスリリースより)

MONET Technologies株式会社(以下、MONET)は、東広島市、広島大学、株式会社イズミ(以下、イズミ)と、スーパーマーケットなどと連携した小売りMaaSを自動運転車で実現する「Autono-MaaS(オートノマース)」の実用化プロジェクトを、2021年2月から開始すると発表した。

子育て世代や高齢者などに向けた買物支援サービスの実証を目的として、広島大学の学生・教職員、近隣住民からモニターを募り、西条町下見および西条下見地区を中心としたエリアで段階的に実証実験を行う。
※Autonomous Vehicle(自動運転車)とMaaSを融合させた、自動運転車を利用したモビリティサービスを示すトヨタ自動車による造語。

■実証実験の内容

(1) 1台のオンデマンドバスでスーパーへの送迎と商品の宅配を同時に行う実証実験:2021年2月〜2022年3月(予定)
MONETのスマートフォンアプリでの予約に応じて、自宅など任意の場所からイズミが運営する総合スーパー「ゆめタウン学園店」へのオンデマンドバス(手動運転)による送迎を行う。

また、電話などで注文を受け付けた「ゆめタウン学園店」の商品を、実証実験のモニターが指定する場所・時間にオンデマンドバスで配送する実証を同時に行い、貨客混載の運行による買物支援サービスの実現に取り組む。

オンデマンドバスの車両には、MONETが開発した「マルチタスク車両」を使用する。同車両は後部シートを外すことが可能で、大きな荷物の配送や車椅子での乗車にも対応できる。

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(2)自動運転シャトルの実証実験:2021年3〜8月(予定)
アメリカのMay Mobility(メイモビリティ)社が開発した自動運転車を使用して、広島大学の東広島キャンパス内で定路線の自動運転シャトルを運行する。広島大学の学生・教職員を対象に実施する予定だ。
(3)「BOPIS」などの実証実験:2021年3月〜(予定)
実証実験のモニターが、イズミに電話で注文した「ゆめタウン学園店」の商品を、店頭に設置したロッカーなどで受け取れるサービス「BOPIS(Buy Online, Pick-up In Store)」を実施する。店頭へは、前述(実証実験1)のオンデマンドバスをMONETのアプリで予約して移動することができる。
(4)小売りの「Autono-MaaS」の実証実験:2021年9月〜2022年3月(予定)
東広島キャンパス内での自動運転シャトルの実証実験で安全性を確認した上で、東広島キャンパスと「ゆめタウン学園店」を結ぶルートで、May Mobility社の自動運転シャトル1台を定路線で運行する。また、実証に参加するモニターの送迎と、イズミのアプリで注文を受け付けた「ゆめタウン学園店」の商品の配送を同時に行う予定だ。

このプロジェクトに先駆けて、MONET・東広島市・広島大学は、東広島キャンパスや周辺地域で定時定路線およびオンデマンド型の「広島大学循環バス」を、昨年10月から今年7月まで運行した。また、11月からは車内におけるパーソナルスペースの確保と換気に配慮したMONETの「パーソナルベンチレーションキット」を架装した車両で、オンデマンド型の「広島大学循環バス」を運行している。「Autono-MaaS」の実用化に向けた今回のプロジェクトでは、これまでのバスの運行において収集したデータを活用し、より利便性の高いサービスの実証をめざす。

プロジェクトの全体像

プロジェクトの全体像
(MONET プレスリリースより)

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