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MoT、自動運転車両へ信号情報を配信 携帯電話網を用い公道で技術検証

2021/2/16(火)

株式会社Mobility Technologies(以下、MoT)は、次世代のモビリティ関連事業に向けたR&Dの一環として、2月15日から3月12日の期間、愛知県春日井市と国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学(以下、名古屋大学)が取り組む自動運転実証実験にて、自動運転車両への信号情報の配信を担当する。

この配信は、警察庁が2018年3月から開始した「信号情報を車両に送る無線装置を信号制御機に接続する機会を民間事業者に提供する申請要領」に基づいて実施するもの。

すでに信号情報の配信は、神奈川県藤沢市、愛知県常滑市、愛知県春日井市、静岡県下田市で実施した実証実験などを通して、技術面・安全面の検証を行ってきた。引き続き、さまざまな条件下での公道実証実験を行い、将来の一般化や拡大に向けて検証を行う方針だ。

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信号情報配信のイメージ図



愛知県春日井市における実証実験への参加は、昨年に続き2回目となる。今回の信号配信には、名古屋大学COIの「ゆっくり自動運転」コンセプトのもと開発したモビリティである「ゆっくりカート」と「ゆっくりミニバス」を用いる、春日井市高蔵寺ニュータウン石尾台地区の、2つの交差点を通過するルートで検証を行う。

各交差点の信号制御機には、オムロン ソーシアルソリューションズの専用無線装置を取り付け、MoTでは信号の灯色や残り時間などの信号サイクル情報を、携帯電話網を用いてクラウドサーバーで収集し、自動運転車両からのリクエストに応じて配信する。

このシステムの開発においては、MoTがこれまで培ってきたクラウド技術の経験を活かし、低コストかつ汎用的な仕組みを実現した。信号情報を受信した車両は、自動運転システムにより「進む」か「停止」かの制御を行い、技術を検証する。

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実証実験イメージ図

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