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新会社設立 豊田通商ら、インドでの2輪車用EV駆動ユニット製造・販売へ

2023/9/25(月)

武蔵精密工業株式会社(以下、ムサシ)らは9月21日、インド市場における2輪車用EV駆動ユニット(以下、EV駆動ユニット)の製造・販売を目的とした新しい合弁会社の設立に合意したと発表。インド市場においてEV駆動ユニットの量産、ならびに幅広い利用者への受注活動を行っていくという。
今回の合弁会社設立合意は、ムサシ、Delta Electronics, Inc.(以下、デルタ社)、ならびに豊田通商株式会社(以下、豊田通商)の3社で実施したものだ。同社では、ムサシとデルタ社が共同開発したEV駆動ユニットの製造・販売を行うという。さらに、市場ニーズに対応したEV駆動ユニットのラインナップを拡充し、さらなる製造・販売に取り組み、世界トップシェアのユニットメーカーを目指す。
また、EV駆動ユニットは、主にギヤボックスとモーターによって構成されている。同社では、EVに求められる小型・軽量・静粛性を兼ね備えた高性能の駆動ユニットを一体のシステムとして開発・製造・販売することにより、品質保証を含めた高い付加価値を提供するという。さらには、市場や技術の変化を先取りした迅速かつ柔軟な研究開発や、ムサシ、デルタ社、豊田通商それぞれの事業基盤を活用した効率的な調達・販売も可能となる見込みだ。

なお、3社は、インド市場においては、ムサシの出資・協業先であるEVスタートアップ企業のBNCとの間で、EV駆動ユニットを搭載した2輪EVを2024年2月から販売することで合意している。今後はインド市場における2輪車のボリュームゾーンである125ccクラスをメインターゲットとし、幅広い利用者へのEV駆動ユニットの供給を目指すと述べている。

▼関係者のコメント
■ムサシ 代表取締役社長 大塚浩史氏のコメント
インドにおいて2輪車は庶民の生活に欠かせない移動手段であり、2030年に向けてEV化が急速に進むと見込まれています。当社には二輪車向けトランスミッション世界トップシェアの強みがあり、電子機器のリーディングメーカーであるデルタ、グローバル物流ネットワークを持つ豊田通商とのシナジー発揮により、インドをはじめ世界に画期的なEV化ソリューションを提供してまいります。当社の使命である人と環境が“調和”した豊かな地球社会の実現に向け、高性能のEV駆動ユニットの供給を通じてクリーンなEモビリティの普及をリードしてまいります。

■デルタ社 Industrial Automation Business Group, General Manager, Andy Liu氏のコメント デルタは長年にわたり、高効率パワーエレクトロニクス技術と、培ってきた専門知識・ノウハウを融合したソリューションの提供に取り組んできました。 特に運輸機械は世界のCO2排出量の23%を占めており、その電化は温室効果ガスの削減に寄与し、持続可能な未来を作るという当社の創業以来の使命に呼応しています。本日、ムサシと豊田通商との合弁会社設立を発表できることを大変うれしく思います。 今回の協業により、3社はそれぞれの強みを結集し、高性能EVパワートレインの開発・提供を行ってまいります。 私たちの製品を通じて、EV二輪車のさらなる普及に向けて、より良い明日の創造に貢献していきたいと考えております。

■豊田通商 グローバル部品・ロジスティクス本部COO 堀崎太氏のコメント
この度、世界最大の二輪市場であるインドにおいて、ムサシおよびデルタと共に、EV二輪用コア部品である「e-Axle」の製造事業にチャレンジをすることとなりました。この新たな取り組みは、当社が掲げる「7つの重点分野※」に有機的に結びつけることが期待できる事業です。当社のグローバルネットワークと基盤事業、モビリティ分野で培った専門性を掛け合わせたシナジーを創出することで、パートナーおよび社会に対して新しい価値を提供してまいります。

※「ネクストモビリティ」、「再生可能エネルギー・エネルギーマネジメント」、「アフリカ」、「循環型静脈事業」、「バッテリー」、「水素・代替燃料」、「Economy of Life」(プレスリリースより)

2輪車用EV駆動ユニット

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