日本工営、自動運転バスを活用した実証実験を国体期間の宇都宮市で実施
2022/9/29(木)
日本工営株式会社(以下、日本工営)は、栃⽊県県⼟整備部交通政策課の「無⼈⾃動運転移動サービス実証検討調査業務委託」を受注し、自動運転バスを活用した実証実験を宇都宮市で実施する。9月26日付のプレスリリースで明かした。
同実証実験は、2025年度に⾃動運転システムを導⼊した路線バスの本格運⾏を⽬指す「栃⽊県ABCプロジェクト」の⼀環として実施する。同プロジェクトは、県内の路線において、2025年度の自動運転バスの本格運行を目指しており、2020年度~2023年度の間、県内10カ所で自動運転バスの実証実験を進めている。今回の実証実験は、栃木県総合運動公園と東武鉄道西川田駅を結ぶ区間で自動運転バスを運行する。同公園は、第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」の開会式・閉会式、および各種競技の会場だ。今回の実証実験では、国体期間中の来訪者の移動利便性向上を図る。
⽇本⼯営は、これまでの⾃動運転移動サービスに係る実証実験運営等の実績を⽣かし、同実証実験における⾃動運転バスの運⾏やそれに係る準備、効果検証を⾏う。乗客へのアンケート調査や自動運転バスの手動介入状況等の分析により、自動運転移動サービスの受容性や走行安全性の評価を行い、栃木県内での自動運転バスの導入可能性に関する検討を行う。
また、同実証実験は、9月29日~10月11日に実施する。使用する車両は「BYD J6」だ。さらに、路側に設置したセンサなどでとらえた情報を車両に伝えることで、安全性の向上を支援する“路車協調”も実施する。具体的には、信号連携、センサを使用した信号交差点・ラウンドアバウト(環状交差点)の走行支援などだ。ほかにも、停留所における自動運転バスの走行位置案内を行う。
なお、同実証実験は、自動運転時、高精度3次元点群とLiDAR、信号検出用カメラ、ステレオカメラ、ミリ波レーダ、GNSSアンテナ等を使用して走行する。緊急時には、同乗のドライバーが手動介入する自動運転レベル2で運行するという。
(出典:日本工営 Webサイトより)