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ナビタイム、「カーナビタイム」でチェーン規制回避ルート等を提供開始

2022/12/19(月)

株式会社ナビタイムジャパンは、カーナビアプリ「カーナビタイム」で、「チェーン規制回避ルート」、「路面凍結予測マップ」、「路面凍結事故地点マップ」、「冬期通行止め情報」を提供開始する。12月16日付のプレスリリースで明かした。
気象庁発表の2022年の寒候期予報によると、今冬の気温は平年並みか低く、降雪量も平年並みか多いと予想されている。また、近年は24時間積雪量が多い日が増えており、積雪の深さが観測史上最高を更新する地点が3割以上あり、雪の少ない地域でも記録的な降雪が局所的に発生している。さらに、2018年には、大雪時の道路交通の確保のために「タイヤチェーンを取り付けていない車両通行止め」の規制標識が新設された。

同社は、あらゆるシーンにおいて安心して移動できるサービスの提供を目指している。2022年10月には、「カーナビタイム」で大雨時の安全な移動をサポートする「冠水注意地点」や「ハザードマップ」を提供開始した。

国土交通省の資料によると、雪道で立ち往生してしまった車両のうち、冬タイヤを装着していても、そのうちの約90%はチェーン未装着だった。また、別のデータでは、東京・愛知・大阪・広島・福岡といった降雪地域以外の都市部でも、1月の積雪・凍結時には、事故件数が突出して多くなっている。

今回提供する「チェーン規制回避ルート」は、ルート検索時に、タイヤチェーンを取り付けていない車両通行止め区間と、冬用タイヤ規制区間が含まれていた場合に発生する機能だ。ルート検索結果でその旨を表示するとともに、規制区間を回避するルートを提案する。

「路面凍結予測マップ」では、路面の凍結が予測されるエリアを、地図上に路面状態に応じて、3種類の色分けで重畳表示する。予測情報は、1時間前から、1時間ごとに最大24時間先まで確認可能だ。水色で表示されているときは、路面に積もった雪が溶けて、シャーベット状になった状態を示している。青は路面が凍っている状態であり、紫では雪が踏み固められた「雪道」の状態を示している。

また、「路面凍結事故地点マップ」では、2021年に交通事故が起きた場所のうち、路面状態が「凍結」「積雪」だった場所、全国約5200カ所を地図上で確認できる。アイコンをタップすると、事故地点、当時の天候、昼夜、路面状況、などの詳細情報を見ることが可能だ。これらは、警察庁の交通事故統計情報のオープンデータを基にしている。

「冬期通行止め情報」では、2021年度に冬期通行止めとなった区間(全国1077カ所)を、地図上のアイコンと規制線で表示する。アイコンをタップすると、通行止めの期間などの詳細情報が表示される。これらは、VICSで配信されるリアルタイムの通行止め情報にくわえ、各都道府県や道路管理事務所の情報を基にしたものだ。前年度に冬期通行止めになった実績のある場所を事前に確認できるため、天候の悪い日は別のルートにするなど、事故予防に役立つという。

なお、同社は、事前に路面や道路状況を確認して、積雪・凍結に対する準備をしたり、交通規制が発生した場合には回避ルートを走行できるようにしたりすることで、事故削減に貢献したいと述べている。


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