ニアミー、「交通空白」解消を活用し独自AIによるタクシー運行開始
2025/12/4(木)
NearMe(以下、ニアミー)は12月1日、四国交通との連携のもと、愛媛県の松山市・今治市・西条市・東温市・砥部町・松前町の6市町にて独自AIを活用したタクシーの運行開始を発表した。
同サービスは、国土交通省「交通空白」解消等リ・デザイン全面展開プロジェクトに採択された取り組みであり、地域住民の移動手段を確保するとともに、観光地間の移動を促し、観光客の周遊性向上を図ることを目的としている。具体的には、ニアミーの独自のAIが複数組の乗降地をもとに最適ルートを算出し、1台の車両を効率的にシェアすることで、観光シーズンや早朝などタクシーが不足しやすい時間帯でも安定した移動を可能にする。
同サービスにより、観光客にとっては、道後温泉、松山城、今治市中心部、西条市の酒蔵など点在するスポット間の移動がスムーズになり、旅程の自由度が向上。予約制により待ち時間や移動不安も軽減され、周遊性の高い観光を実現する。一方、地域住民にとっても、医療・買い物・駅アクセスなどの日常移動を手頃な料金で確保でき、公共交通の空白時間を補う新たな移動手段として機能するという。
なお、ニアミーは、今回の6市町での展開を第一歩とし、今後は愛媛県全域へと対象エリアの拡大を目指す。その実現に向け、愛媛県内のタクシー事業者にも広く参画してもらい、地域全体で移動サービスの質と提供範囲を高める協働モデルの構築を目指すとのことだ。







