MaaSベンチャーのNearMe、都内で通勤専用シャトルを開始
2020/5/28(木)
タクシー相乗りアプリを提供する株式会社NearMe(ニアミー)は、4月から利用者を募集していた少人数制の通勤専用シャトルについて、6月1日から運用を開始すると発表した。
サービス名は「nearMe.Commute(ニアミー コミュート)」。東京駅周辺・渋谷駅周辺の2エリアでサービス提供を行う。
ニアミーは、2018年に会社を設立してMaaS事業に参入。リアルタイムの位置情報を活用する「瞬間マッチング」プラットフォーム作りを目指し、タクシーの相乗りアプリとして同名の「nearMe.」を展開している。そのほか、AIによるルート最適化技術を用いたオンデマンド型シャトルサービスも提供しており、昨年8月から空港送迎に同サービスを活用している。サービス名は「nearMe.Commute(ニアミー コミュート)」。東京駅周辺・渋谷駅周辺の2エリアでサービス提供を行う。
同社は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて外出自粛、自宅勤務が推奨される一方で、病院・医療、スーパーマーケット、金融機関など、どうしても移動が必要な人も多くいる現状に注目。前述のシャトルサービスでの実績を生かし、少人数で運行する通勤専用シャトルの提供を行うと4月に発表していた。
現在は緊急事態宣言が解除され、人々の移動は増加傾向にあるが、ニアミーは「WITHコロナ時代の出勤・出社方法の検討が必要」だとしている。(プレスリリースより)
以前のような不特定多数がいる混雑した公共交通機関での通勤を避ける方法として、予定通り6月1日からサービスを開始する。
今回は東京駅周辺・渋谷駅周辺の2エリアでサービス提供を行う。Webサイトで募った利用を希望する事業者は、東京海上日動火災保険株式会社、東京建物株式会社、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社、他10社にのぼる。また、今後も利用する企業・団体を募る方針だとしており、それに応じてサービスエリアの拡大なども検討するという。
車両にはハイエース、アルファードなど大型のタイプが採用された。同社の発表によると、「事前予約制のため乗車している方も特定できる形での運用となり、万が一の場合の連絡もスムーズに行える少数特定型で運用します」としている。
ニアミーの発表によると、(1)乗車中の車内換気、(2)全乗務員の運行前検温とマスクの着用、(3)利用客の乗車時アルコール消毒、(4)前日までに利用者を決定、感染者が出た場合早急な対応、(5)乗車後の清掃とアルコール消毒、(6)利用客同士が隣接しないよう、少人数・大型車での運行、(7)利用客にもマスク着用の依頼、以上の7カ条を徹底して運行するとのことだ。