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NEC、住友商事グループの自動車関連工場へ外観検査システム納入

2023/8/29(火)

AI外観検査システム
運用イメージ

日本電気株式会社(以下、NEC)は8月25日、住友商事株式会社(以下、住友商事)グループ会社の自動車製造関連工場へのAIを活用した外観検査システム納入を発表した。

NECは、今回の取り組みにおいて、既存の検査ラインに影響を及ぼさない位置に産業用カメラを追加で設置し、複数のカメラ画像と「NEC Advanced Analytics – RAPID機械学習」を活用して中間製品の欠陥を解析する外観検査システムを構築した。これにより、欠陥検知の精度を高めるとともに、正常箇所を欠陥と誤認識してしまう過検出の発生頻度を大幅に抑制することで、中間製品検査ラインの停止時間を10%以上減少させている。

さらに、NECは、スタッフが欠陥を確認するためのユーザーインターフェースなど各種アプリケーション・ツールも提供。これにより、中間製品検査プロセスの高度化に貢献している。

ほかにも、NECは、同システム納入に合わせて、品種ごとにAIモデルのチューニングや更新・新規作成などを社内で実施できるように、「NECアカデミー for AI」の提供も行っている。同プログラムは、NECが自社のデータサイエンティスト育成に活用している実践型教育プログラムだ。このプログラム提供により、AIモデルの基本的なメンテナンスから運用までを推進できるデータサイエンティストの育成を支援し、同工場における多品種の検査に対応している。

なお、NECは、今回の納入実績も生かし、今後もユーザーとの共創を通じてさまざまな産業におけるDXの推進を加速し、新たな価値の創造に取り組んでいくと述べている。

AIモデルのメンテナンスから
運用までのイメージ



(出典:NEC Webサイトより)

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