【西新宿スマートシティ】10年間の活動と今後の展望 オープンスペースを活用して人が集まる街に
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2020/11/24(火)
2010年に発足した新宿副都心エリア環境改善委員会は、10年間にわたって西新宿地区のまちづくりを進めてきた。元々オフィス街のため、平日夜と休日は閑散としていた地域だったが、同委員会がさまざまなイベントを企画・展開してきた結果、人が集まるポテンシャルの高い街だということが分かってきた。
今年5月には東京都が西新宿スマートシティ協議会を発足。これから、デジタルツイン※も活用して、まちづくりはより一層加速していくことが予想される。
西新宿スマートシティを10年間支えてきた新宿副都心エリア環境改善委員会事務局の小林洋平事務局長とスマートシティTFの村上拓也氏に、今までの歩みと今後の展望を聞いた。
今年5月には東京都が西新宿スマートシティ協議会を発足。これから、デジタルツイン※も活用して、まちづくりはより一層加速していくことが予想される。
西新宿スマートシティを10年間支えてきた新宿副都心エリア環境改善委員会事務局の小林洋平事務局長とスマートシティTFの村上拓也氏に、今までの歩みと今後の展望を聞いた。
※デジタルツイン:物理空間から収集したさまざまなデータを仮想空間で再現する技術。
オープンスペースを最大限に利用して多様な人が集まる場所に
――西新宿地区のスマートシティ化に向けて当初どのような狙いがありましたか?西新宿地区は、高層ビルがひしめきあっているオフィス街ですが、実は有効空地や道路、公園などのオープンスペースが約80%を占めます。街の開発自体はほぼ終わっているので、ビルの建て替えなどは行わず、特にストリートレベル(低階層)で、オープンスペースなどを上手に利用して人が集まる場所にできないかと考えたことが当初の狙いでした。特に、閑散とする平日の夜や休日にオフィスワーカーだけでなく地域住民が遊びにくるなど、多様な目的、多様な世代の方々が集まるような街にしたいというのが委員会の共通認識としてありました。
まちづくりを行う団体として、新宿副都心エリア環境改善委員会を2010年に発足し、以来10年間、超高層ビルなど、既存の都市インフラを動かすのではなく、この地区のポテンシャルである公開空地、道路、公園などの広大なオープンスペースを最大限使い、魅力を高めることを1番に考えたまちづくりを行ってきました。
――今年から西新宿スマートシティ協議会も始まりましたね。
西新宿スマートシティ協議会は、東京都と新宿副都心エリア環境改善委員会、新宿区、大手通信事業者で構成され、5月に立ち上げた団体です。東京都副知事の宮坂学氏を交えて今までに2度協議会を開催し、既に複数のプロジェクトチームも立ち上げて、今後の事業展開を話し合っています。
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