日産、福島県浪江町にてオンデマンド配車サービスの実証実験実施
2021/11/4(木)
日産自動車株式会社(以下、日産)は、福島県浪江町において、オンデマンド配車サービスの実証実験「なみえスマートモビリティ」を行う。11月1日付のプレスリリースで明かした。期間を2回に分け、11月1日から約3カ月にわたり実施する。
日産は、東日本大震災からの復興と持続可能な未来の“まちづくり”実現に向け、浪江町と長く協業している。2021年2月には、浪江町、双葉町、南相馬市の3自治体と日産自動車を含めた全国8企業で、「福島県浜通り地域における新しいモビリティを活用したまちづくり連携協定」を締結した。同月には、地域を支える新たなモビリティサービスの導入に向けた「なみえスマートモビリティーチャレンジ」実証実験を実施している。2年目となる今回の「なみえスマートモビリティ」実証実験では、2020年度の実証結果を生かす。さらなる震災復興と持続可能な未来の“まちづくり”実現に向け、利用者の利便性向上を図るという。
実証実験は、公共交通網の構築を目的に、浪江町に暮らす、関わる、訪れる、全ての人のための持続可能なモビリティサービスの実現を目指して取り組む。2020年度の「なみえスマートモビリティーチャレンジ」実証実験では、乗降地の数が限定的であり、利用者全ての移動ニーズをカバーしきれなかった。2021年度は、さらに利用しやすい配車サービス構築を目指す。
具体的には、町内の主要拠点、7カ所にデジタル停留所を設置した。さらに、スマートフォンのアプリケーション上に停留所を設け、約120カ所に乗降ポイントを設定する。町の中心部のどこからでも徒歩1分圏内で停留所に到着でき、また停留所の位置はアプリケーション上で確認することが可能だ。利用者は、スマートフォンまたはデジタル停留所から自由にクルマを呼び出し、停留所間を行き来することができる。
なお、実証実験期間中は、誰でもスマートフォンやデジタル停留所から移動サービスを利用できる。 2022年1月7日からは、運行エリアをなみえ町全域に拡大するとともに、買い物サービスを拡充する貨客混載の実証実験を実施する予定だという。
(出典:日産 Webサイトより)