日産自動車、電気自動車と小売店とのマッチングサービス「チャージング+(プラス)」の実証実験を実施
2019/10/9(水)
日産自動車株式会社(以下、日産)は、カーシェアリングサービス「NISSAN e-シェアモビ」の会員を対象とした、電気自動車(EV)と小売店とのマッチングサービス「チャージング+(プラス)」の実証実験を10月14日から実施すると発表した。
この実証実験では、「NISSAN e-シェアモビ」において、関東圏の60ステーションに配備されている「日産リーフ」のユーザー向けに、充電器を備えた小売店の位置情報と、充電時間に使えるクーポンを提供し、その利用状況をモニタリングすることで、EVと小売店とのマッチングサービスにおけるビジネスインパクトを検証する。また、マッチングサービスにおける実証実験のパートナーとしてミニストップ株式会社と提携し、関東圏の充電器を備えているミニストップ25店舗にて利用可能な6つの商品の特別無料クーポン(ソフトクリームバニラ、エックスフライドポテトなど)を提供する予定。
「チャージング+」では、EVユーザー、小売店、日産のそれぞれにメリットのあるビジネスモデルを目指す。EVユーザーは、EVの充電時間を有意義に過ごすことができ、小売店では、充電をきっかけとした集客増と、滞在時間増に伴う売上増を見込める。また、日産はユーザーに魅力的なサービスを提供すると共に、EVの充電残量データを活用したマッチングサービスにおける収益化の可能性を探る。
さらに日産は、自動車業界に変革をもたらしている「CASE」に対応した新たなビジネスモデルの企画開発を進めており、今回の「チャージング+」もその取り組みの一つ。約5か月間の実証実験の結果分析を踏まえて、将来的には「NISSAN e-シェアモビ」を含む、すべてのEVに対応する可能性を視野に入れて、本サービスの導入を検討していく。
なお、今回の実証実験は、今年8月に日産の社内に新設されたコネクテッドサービスビジネス開発グループによる初の取り組みとなる。