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マンション向けMaaS、都内で実証スタート オンデマンドバスを運行

2020/2/21(金)

「FRECRU」車両

「FRECRU」車両
日鉄興和不動産プレスリリースより

日鉄興和不動産株式会社(以下、日鉄興和不動産)は、同社が開発した東京都江戸川区内の分譲マンションで、2月21日からマンション専用オンデマンドモビリティ「FRECRU(フリクル)」の実験を開始する。運行システムには MONET Technologies 株式会社(モネ・テクノロジーズ 以下、MONET)の配車プラットフォームと乗車予約が可能なスマホアプリを使用し、地域内の利用ニーズや、マンション向けモビリティの採算性の検証を行う。

■実験の背景

日鉄興和不動産は、2019年6月に「MONET コンソーシアム」へと加入して以降、MaaS分野の検討を重ねてきたという。その結果、(1)マンション立地は近年駅からの距離が重要視される。時短につながる反面、地域内に点在する施設を自由に利用できなくなっている可能性がある、(2)高齢者の免許返納や若年層のクルマ離れが進み、従来の交通インフラだけでは将来に不安がある、(3)一部で導入されているマンション専用シャトルバスは、維持コストが高く、昼間の稼働率が低いなど、改善の余地がある、といった課題が浮き彫りになった。

■実験の概要

実験では、入居者専用のマイクロバス(日野自動車リエッセII GX, 26人乗り)を1台投入し、平日のみ運行する。午前9時から午後11時の時間帯で、設定した乗降ポイント間のオンデマンド運行を実施する。乗降ポイントは、駅や病院、公園などの公共性が高い11施設にまず設定し、利用者の希望や実績を加味し増加や見直しを行うとのこと。また、朝の通勤時間帯(午前7~9時)には、最寄りの東京メトロ・葛西駅までシャトル運行する。

利用料は1回あたり300円に設定(シャトル運行時は1回あたり200円)。乗降予約には MONET のスマホアプリを利用し、利用の24時間前から10分前まで配車リクエストを受け付ける。利用料の支払いはチケットの事前購入のほか、一部の電子決済(PayPay)にも対応する。

実証実験は6カ月から1年かけて行われる予定だ。

■今後の展望

日鉄興和不動産のプレスリリースによると、「今後本実験においては、周辺施設との連携、社内広告配信、運行休止日の車体を活用したバスツアー企画など、更なる付加価値向上策も検討・検証してまいります」としている。また、今回実証を行い葛西エリアで開発中の別のマンションとの連携や、同社の物件が集中しているエリアでのサービス展開など、拡大に向けた取り組みを行う方針。
「FRECRU」車両の外観と内部の様子

「FRECRU」車両の外観と内部の様子
日鉄興和不動産プレスリリースより



【お詫びと訂正】
本記事のタイトルを当初「千葉県でスタート」としておりましたが、正しくは「東京都江戸川区」です。
お詫び申し上げるとともに、訂正させていただきます。

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