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NTTデータら3社、レンタカー旅行者向けコンシェルジュサービス実用化へ

2021/9/30(木)

車内の端末設置イメージ

株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)は、レンタカー旅行者向けコンシェルジュサービス実用化に向けた検討を開始した。9月28日付のプレスリリースで明かしている。
NTTデータは2020年6月、移動自体の意味を再定義することを目指す「モビリティコマースサービス」の構想を掲げた。同構想では、自動運転車や車内メディアを搭載したコネクティッドカーが登場する未来における自動車業界などへのサービス提供を見据えている。

モビリティコマースサービスが実現する移動体験のコンセプトは、ユーザーにとってシームレス・フリクションレスなサービス提供だ。例えば、個人の嗜好に合わせた周辺情報のガイドやエンタメなどをレコメンドし、目的地(商業施設・レジャー施設・駐車場など)の利用予約も行う。

NTTデータは、オリックス自動車株式会社(以下、オリックス自動車)、株式会社JTBコミュニケーションデザイン(以下、JTBコミュニケーションデザイン)とともに、同サービスの実証実験を行った。レンタカーに同サービスのプロトタイプを設置し、助手席や後部座席に専用のタブレット端末を設置した。タブレットでは画面情報を共有し、目的地の変更や目的地までのルートを自由に入れ替えることも可能だ。マスコットキャラクターが旅行案内人となり、各機能の説明や案内を行うことで、利用者に新しい発見、楽しさを提供する。

オリックス自動車は、レンタカー・カーシェア体験の価値向上、多様化・細分化する移動ニーズへの対応やユーザー接点の新規事業への活用を検討していた。JTBコミュニケーションデザインは、かねてより観光産業において自動運転・MaaSが旅行者の旅のスタイルを大きく変えると考えている。自動車ユーザーへの最適でリアルタイムかつ、ワクワクする手法での観光コンテンツ提供の在り方を検討していた。

なお、3社は今後、各事業者と機能追加やビジネスモデルの検討を行い、2022年度中に観光地でのサービス提供開始を目指す。レンタカー・カーシェアに加えて、完成車メーカー・部品メーカーへの導入も検討するという。また、サービス事業者については、観光をはじめ商業施設などの小売り、エンターテインメント、金融などの事業者と連携を始めている。モビリティ分野での新規事業を検討する企業や自治体などと幅広く連携していきたいと述べている。


(出典:NTTデータ Webサイトより)

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