小田急電鉄、自社開発MaaSアプリ「EMot」サービスイン 新百合ヶ丘・新宿エリアで実証実験を開始
2019/10/31(木)
小田急電鉄株式会社は、2019年10月30日に、自社が開発するオープンな共通データ基盤「MaaS Japan」を活用したMaaSアプリ「EMot(エモット)」をサービスインし、同日からアプリが有する機能についての実証実験を開始すると発表した。また、連携する遠州鉄道株式会社が発行する6つの企画乗車券もアプリ内で販売開始する。
サービスの概要
1. サービス開始 2019年10月30日(水) iOS 版 先行ダウンロード開始(Android 版は順次公開予定)2. 利用料 無料
3. 基本機能 (1)複合経路検索サービス ・鉄道やバスに加え、タクシーやシェアサイクル等を組み合わせた経路検索
・経路検索結果から連携しているアプリ・サイトへ遷移してのモビリティの予約・決済
・保有している定期券情報や購入した電子チケットが考慮された経路検索
(2)電子チケットの発行 ・フリーパス等の企画券や生活サービス施設などの電子チケットの購入
・ショッピング等に応じて無料でモビリティが利用できる特典チケットの発行
・フリーパス等と連携した優待施設情報の取得
実証実験の概要
3つのタイプの実証実験を実施する。この実証実験のうち<郊外型MaaSの実証実験>、<観光型MaaSの実証実験>については、国土交通省の新モビリティサービス推進事業「先行モデル事業」の「神奈川県における郊外・観光一体型MaaS実証実験」として、神奈川県、川崎市、箱根町と連携して実施する。本実証実験は、アプリをダウンロードするユーザーであれば参加可能である。(1)新百合ヶ丘エリアにおける「郊外型MaaS」 期間:2019年10月30日(水)~2020年3月10日(火)(予定)
概要:商業施設「新百合ヶ丘エルミロード」にて2,500円以上(税込)買い上げの顧客を対象とした、新百合ヶ丘駅を発着する小田急バスの往復無料チケットの発行。
(2)新宿・新百合ヶ丘エリアにおける「MaaS×生活サービス」 期間:2019年10月30日(水)~2020年3月29日(日)(予定)
概要:新宿・新百合ヶ丘駅構内の「おだむすび」「箱根そば」「HOKUO」のいずれかの店舗で1日1回利用できる定額制チケット(購入日から30日間有効の10日券、30日券)の販売。
(3)箱根エリアにおける「観光型MaaS」 期間:未定~2020年3月10日(火)(予定)
概要:箱根エリアのさまざまな交通サービスが自由に乗り降りできることに加え、箱根周辺の温泉や観光施設など、約70のスポットが優待・割引料金になるお得なきっぷ「デジタル箱根フリーパス」を販売。
・遠州鉄道株式会社が発行する電子チケット 静岡県西部エリアにおいて、浜松市内を中心に運行する遠鉄バスや遠鉄電車などの交通サービスに何度でも乗り降りできることに加え、観光施設などの優待特典が付いたお得なきっぷ「遠鉄ぶらりきっぷ」や「HAMANAKO RAIL PASS」など6つの企画乗車券を販売する。
なお、実証実験予定である「観光型MaaS」、「郊外型MaaS」、「MaaS×生活サービス」のうち、箱根エリアにおける「観光型MaaS」は、台風19号の影響による箱根の交通機関の状況を踏まえ実験開始時期を延期し、新百合ヶ丘・新宿エリアの「郊外型MaaS」「MaaS×生活サービス」を先行実施する予定だ。