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空飛ぶクルマ、e METRO MOBILITY TOWNでデモフライト Osaka Metroの未来モビリティ体験

2025/9/26(金)

写真左から 丸紅エアロスペース 第三営業本部長兼取締役 西川博貴氏 Osaka Metro交通事業本部 次世代モビリティ推進部 万博推進課長 西村慶友氏


(左)丸紅エアロスペース 第三営業本部長兼取締役 西川博貴氏
(右)Osaka Metro 交通事業本部 次世代モビリティ推進部 万博推進課長 西村慶友氏

Osaka Metroが運営する期間限定の未来モビリティ体験型テーマパーク「e METRO MOBILITY TOWN」で、丸紅エアロスペースによる空飛ぶクルマ「HEXA(へクサ)」のデモフライトが9月17日・20日・21日・23日に実施された。デモフライトで使用した機体は、大阪・関西万博で用いられた機体と同機種で、来場者が空飛ぶクルマの魅力や可能性を実感できる貴重な機会となった。

■Osaka Metroによる未来モビリティ体験への取り組み

Osaka Metro は、大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオン「ミライの都市ゾーン」でバーチャル体験を提供する一方、e METRO MOBILITY TOWNではリアル体験に注力し、来場者に2050年をイメージした未来の交通や生活を体感してもらう取り組みを進めてきた。

Osaka Metro が空飛ぶクルマに積極的に取り組む理由について、西村氏は次のように説明する。「これからの交通の発展を考えると、地下鉄や路線バスだけでは将来のニーズに応えることが難しくなります。そのため、新しい移動手段の一つとして、空飛ぶクルマを有力な選択肢に位置付けています」。

■デモフライトの様子とHEXAの特徴

デモフライトは約5分間行われ、高さは最大10mに達した。パイロットがエンジンをスタートさせると、機体は素早く滑らかに垂直上昇を開始。飛行中は滑らかに上昇・下降・旋回を繰り返した。また、パイロットが操縦桿から手を離し、ホバリング中に両手を広げてポーズをとる場面も見られた。

デモフライトに用いた機体は、米LIFT Aircraft社製のHEXA。全長4.5m、全高2.6mで最大約15分間の飛行が可能である。電動垂直離発機(eVTOL)で滑走路を必要とせず、静音性にも優れるため、都市部の限られたスペースでも運用できる。さらに、他社製機体の多くがパイロット操縦のもとで乗客が搭乗するスタイルを取るのに対し、HEXAは搭乗者自身で操縦できる点も特徴だ。

西川氏は、HEXAの具体的な用途として「現在のバッテリーで航続距離は5-6km程度です。そのため、短距離の2地点間移動には十分対応できます」と述べた。

また、実用化のステップについて「遊覧飛行・2地点間移動飛行・第三者上空飛行の3段階で進める予定。実現には、航空局との調整やバッテリー性能向上による航続時間の延長が必要です」と語った。

デモフライトの様子
また、来場者は空飛ぶクルマシミュレーターも体験し、VRゴーグルと連動した操縦席で、まるで実際に空を飛んでいるかのようなリアルな感覚を味わい、未来の空飛ぶクルマに期待を膨らませた。

空飛ぶクルマの将来的な役割について、西村氏は「大阪市の交通を便利にしていく上で、空飛ぶクルマは夢のある要素です。鉄道、路線バス、オンデマンドバス、空飛ぶクルマなど全てを組み合わせた最適な交通を作っていきたい」と語る。


■地下鉄シミュレーター × コラボ企画トレイン第4弾

空飛ぶクルマエリア以外にも、未来の大阪をバーチャル体験するミライ体験エリアやEV・自動運転バス乗車体験、EVカートサーキットなど、e METRO MOBILITY TOWNにはさまざまなアトラクションが用意されている。

加えて、コラボ企画トレイン第4弾として「地下鉄シミュレーター」やミライの砂遊びが体験できる「AR砂遊び」が登場した。特に、Osaka Metro の運転士も使用する「地下鉄シミュレーター」は本格的な体験として人気を博している。

e METRO MOBILITY TOWNは10月19日までの期間限定施設。フィナーレに向け、10月11日(土)~13日(月・祝)は500円デイ、10月18日(土)・19日(日)は無料デイなど、お得なキャンペーンも予定している。残りの開催期間も多くの来場が期待される。

地下鉄シミュレーター体験の様子

地下鉄シミュレーター体験の様子



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