次世代車載OSのセキュリティ向上へ PA社らが通信監視の機能拡張
2025/8/6(水)
パナソニック オートモーティブシステムズとトレンドマイクロの子会社であるVicOne社は8月5日、次世代コックピットシステムにおけるコンテナ環境対応に向けてセキュリティソリューション機能の拡張、および技術検証完了を発表した。
今回検証したソリューションは、2024年10月にパナソニック オートモーティブシステムズが発表した攻撃検知・防御ソリューション「VERZEUSE for Virtualization Extensions Type-3」に、VicOneの車両向け組込型セキュリティソフトウェア「xCarbon」を統合し機能拡張したものだ。これにより、Automotive Grade Linux※のリファレンスボード上で、コンテナ間通信の効率的な監視が可能となり、自動車の次世代コックピットシステムへ適用可能であることを確認しているという。
「VERZEUSE for Virtualization Extensions Type-3」は、車両の外部ネットワークとつながることで、攻撃者に侵入されるリスクが高まるソフトウェア領域と、制御機能やソフトウェア更新機能など車両の重要な機能を搭載するソフトウェア領域の間の通信を監視。監視機能を隔離されたコンテナ内に配置することで、安全な領域から通信を監視し、不審な通信を検知して遮断する。これにより、車両の重要な機能をサイバー攻撃から守り、車両の安全性を高めている。
なお、両社は、今回検証したソリューションを2025年8月24日~28日に開催される第31回「ITS世界会議2025アトランタ」に出展する予定だ。そして、今後も自動車の次世代コックピットシステムのサイバーセキュリティ強化に貢献していくと述べている。
※ 次世代コックピットシステムにおける有力な車載OSの一つとされている。(プレスリリースより抜粋)
(出典:パナソニック Webサイトより)