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楽天ら4者、UGVの公道走行でスーパーの商品を配送するサービス提供開始

2022/5/27(金)

楽天グループ株式会社(以下、楽天)、パナソニック ホールディングス株式会社(以下、パナソニックHD)、株式会社西友(以下、西友)および茨城県つくば市(以下、つくば市)は、自動配送ロボット(以下、UGV)の公道走行による配送サービスを、つくば市内において、5月28日より提供開始する。5月26日付のプレスリリースで明かした。

楽天、パナソニックHDおよび西友の3社は、国内初のUGVの公道走行によるスーパーからの商品配送サービスを実現し、2021年3月から4月に神奈川県横須賀市において期間限定で提供した。楽天とパナソニックHDは、他6社とともに一般社団法人ロボットデリバリー協会を2022年2月に発足させ、UGVが公道を走行するための業界における自主的な安全基準の制定や認証の仕組みづくりに取り組むなど、UGVを活用した商品配送サービスの社会実装に向けて協働している。




つくば市は、楽天とパナソニックグループも参画する「つくばスマートシティ協議会」を組成した。そして、ロボティクスとデータを活用した最先端技術とこれに対応する施策を連携させ、誰もが安全、便利で快適に暮らせる、持続可能な市民中心のまちを形成するスマートシティの実現に取り組んでいる。また、2022年4月には、「スーパーシティ型国家戦略特別区域」に指定され、UGVによる配送サービスの実装を含む「つくばスーパーサイエンスシティ構想」の実現を目指している。

今回のサービスは、楽天が開発したスマートフォン向けの専用サイトで商品の注文を受けると、注文から最短30分または指定した配達時間帯に、UGVで商品を届ける。7月30日までの毎週土曜日に、つくば駅周辺の約1000世帯を対象に実施する。西友つくば竹園店で取り扱う商品のうち、生鮮食品、冷蔵・冷凍商品、弁当・惣菜を含む飲食料品や日用品など2000点以上の商品が注文可能で、手数料110円(税込)で利用可能だ。

配送中は、専用サイトにてUGVの位置情報や到着予定時刻を確認でき、到着時には、自動音声の電話やSMSによる通知で知らせる。UGVは、パナソニックHDが開発した自動配送ロボット「X-Area Robo」(クロスエリア ロボ)を使用し、つくば市から約60km離れた「Panasonic Laboratory Tokyo」(東京都中央区銀座)から遠隔管制システム「X-Area Remote」(クロスエリア リモート)を用いた遠隔監視・操作のもと自動走行する。スーパーの商品を、UGVの公道走行により、注文から最短30分で配送するオンデマンド配送の実現は、国内で初だ。なお、4者は、今後もUGVの活用によるイノベーションを加速させ、安全・安心で便利な社会の実現を推進すると述べている。

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