同社は、電池のセル技術や事業展開においてイノベーションを創出してきた約100年の歴史を有しており、長年リチウムイオン電池業界をけん引してきた。そして、同社は、自動車業界がより持続可能な電動化技術へ移行することに伴い、さらなる車載電池の生産拡大を予定している。

また、同社は、カンザス州において、地域に大きな経済活動と機会をもたらし、最大で4000人の新規雇用と約40億米ドルの投資を生み出すと期待されるプロジェクトを計画している。カンザス州デソトが、同プロジェクトの候補地だ。パナソニック ホールディングス株式会社の取締役会の承認が得られた場合には、カンザス州は、今回の合意に基づき、車載用リチウムイオン電池の製造工場の立地先となる。

同社は、これまでもこの社会変革に必要なより高い効率性と規模の経済を実現してきた。カンザス州にて検討されている工場は、グローバルにCO₂排出量を削減し、社会に貢献することが期待されている。さらに、同社は、新工場について、米国のEV産業の発展に対する同社の長期的なコミットメントを表すものとして考えているという。

なお、パナソニックグループは、5年前からネバダ州スパークスにあるPanasonic Energy of North America(PENA)でリチウムイオン電池の生産を行っている。現在、PENAは、世界最大級のリチウムイオン電池工場であり、車載電池セルの出荷数は60億個を突破している。PENAは、これからもネバダ州スパークスでの事業を続けていく予定だ。
▼関係者のコメント
■カンザス州知事 ローラ・ケリー氏のコメント
「このプロジェクトはカンザス州の経済に変革をもたらし、質の高いハイテク人材の雇用機会を提供すると同時に、より持続可能な未来を築く新しい産業をもたらします。これはカンザス州にとって重要なマイルストーンであり、経済成長と発展の原動力となるに違いありません」

■パナソニック エナジー社長執行役員 只信 一生氏のコメント
「自動車業界での電動化が進む中、その需要に対応するために米国での車載電池生産を拡大することは非常に重要です。当社の優れた技術と豊富な経験により、今後もリチウムイオン電池業界の成長をけん引し、将来的なゼロエミッションの実現に向けた取り組みを加速してまいります」

■パナソニック エナジー副社長執行役員 兼 モビリティエナジー事業部長 高本 泰明氏のコメント
「カンザス州は、スキルの高い製造業の本拠地として素晴らしい歴史を有しています。カンザス州のサステナビリティへの献身的な取り組み、クリーンエネルギーや再生可能エネルギー分野に向けた決意とその成長性を高く評価しています」

(出典：パナソニックエナジー Webサイトより)