モビリティサービス開発 パイオニア、CerebrumXと業務提携
2023/6/8(木)
パイオニア株式会社(以下、パイオニア)は、AIを活用したモビリティデータサービスを展開するCerebrumX Labs Inc.(以下、CerebrumX)への出資および業務提携を決定した。
両社は、戦略的パートナーシップを締結し、データに基づく革新的なモビリティサービスを開発することに合意した。対象は、OEM向けコネクテッドサービス、保険、フリート管理、整備メンテナンスなどアフターサービス提供企業だ。また、今回のパートナーシップにおいて、パイオニアは、独自のモビリティAIプラットフォーム「Piomatix(パイオマティクス)」を活用したモビリティサービスや既販車に後付け可能なコネクテッド製品を提供する。一方、CerebrumXは、業界初の「Augmented Deep Learning Platform(ADLP)」を提供する予定だ。同プラットフォームでは、コネクテッドカーのデータを取得、統合し、AI/ML(機械学習)アルゴリズムにより、さまざまな企業に適した高度な分析を行い、有用なインサイトを得ることができる。
さらに、両社は、今回のパートナーシップにより、北米と日本を起点にグローバルに協業事業を拡大。今後普及拡大するコネクテッドカーとパイオニアのコネクテッド商品を搭載した既販車の両方に対応するワンストップのコネクテッドサービスプラットフォームの提供を目指す。
くわえて、両社は、「ADLP」を活用し、フリートオペレーターのリアルタイムモニタリングによる総所有コスト(TCO)の最適化、ドライバーの行動に基づく自動車保険会社の個別保険プランの共同開発を行う。ほかにも、EVエネルギーマネジメントによるグリーンモビリティの推進、車両のダウンタイムとメンテナンスに対する効果的なソリューションなどの共同開発も行う予定だ。
なお、パイオニアは、今回のパートナーシップにより、幅広いパートナー企業とともにモビリティの新しい体験、サービスを創出し、ソリューションサービス事業をグローバルに拡大していくと述べている。
▼関係者のコメント
■パイオニア 代表取締役 兼 社長執行役員 矢原史朗氏のコメント
CerebrumX に出資し、パートナーになることを大変喜ばしく思います。私たちは、コネクテッドAI自動車サービスが、未来の新しいモビリティ体験を促進すると確信しており、同社のチームとともにその未来を実現するために積極的な役割を果たしてまいります。
■CerebrumX CEO Sandip Ranjhan氏のコメント コネクテッドカーと非コネクテッドカーの両方に単一のプラットフォームを導入するという当社の事業構想を進めるにあたり、パイオニアのサポートを得られたことを大変うれしく思います。また、このマイルストーンは、グローバル市場への参入を意味し、当社にとって大きな前進と考えています。
(出典:パイオニア Webサイトより)