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パワーエックス、商用EV向け蓄電池型充電システム発表 先行予約も開始

2023/5/19(金)

株式会社パワーエックス(以下、パワーエックス)は5月16日、スマート制御やフリート最適充電機能に対応した、商用EV向け蓄電池型EV充電システム「Hypercharger for Fleet」を発表した。5月16日より同製品の先行予約を開始し、2024年第一四半期より順次出荷を予定しているという。
日本政府は、2030年度において温室効果ガスを2013年度比で46%削減し、2050年までにCO2の排出量を実質ゼロにすることを目指している。物流トラックやタクシー、バスなどの商用車としてEVを運用する場合、日中の営業時間は走行し、夜間は営業所で充電することが一般的だ。しかし、日本では夜間の8割以上の電力が火力発電によって供給されているため、この運用では完全な商用車のゼロエミッション化を実現することができない。

同製品では、昼間に太陽光などにより発電された再生可能エネルギーを蓄電池に貯め、夜間のEV充電に活用できる。このように使うタイミングを選べない再生可能エネルギーを溜め、必要な時に効率的に商用車で使うことで、ユーザーのビジネスのカーボン・フットプリントを削減し、ゼロ・エミッション化の実現をサポートする。

また、同製品は、トラック、バス、タクシー等の商用EV車両の運行計画や電池容量に基づき、最適な充電計画を自動的に作成する、スマートな充電ソリューションだ。蓄電池を搭載しているため、オンサイト・オフサイト再生可能エネルギー電源を活用でき、非常時のBCP電源として利用することもできる。ほかにも、蓄電池は低圧電力契約での接続が可能なため、設置ハードルが低くなり大幅にコストを削減できる。営業所やトラックデポだけではなく、ホテルや商業施設への導入も可能だ。

さらに、同製品は、フリート最適充電機能と組み合わせることにより、同時により多くの台数を充電できる。蓄電池の台数も最大4MWhまで拡張可能で、接続できる充電器をさらに増やすことで、大規模事業所のEV トラック配備にも対応可能だ。なお、「Hypercharger for Fleet」は、同社の徳島工場「PowerX Tokushima Base」 で自社生産され、制御ソフトウェアも日本国内で開発・制御されるという。

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