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埼工大、2020年度自動運転バス開発実績を発表 約2970kmを走行

2021/5/25(火)

マイクロバス
(リエッセII)

埼玉工業大学(以下、埼工大) は5月24日、自動運転技術開発センターの2020年度における自動運転バスの研究・開発実績を発表し、年間合計で東京・大阪間を3往復した距離に相当する約2970kmに及ぶ自動運転での走行を明かした。この走行距離は、国内の大学で開発する自動運転バスとしてトップクラスの走行実績となるという。

埼工大は、自動運転バスの開発において、「埼玉県スマートモビリティ実証補助金」に2年連続で採択された。令和元年の採択により、マイクロバス(リエッセII)の自動運転バスを開発し、同年8月より公道による実証実験を開始した。2020年度の採択で大型バス(レインボーII)を開発し、産学官連携で自動運転バスの研究・開発を進めている。

埼工大の自動運転バスは、自動運転OSのAutowareをベースに、同大学が独自開発したソフトウエアSAIKOカーWareにより、AI技術を積極的に採用して、自動運転レベル3相当を目指した開発をしている。システムによる自動運転とドライバーによる運転を即時にスムーズに切替え可能であり、交通の状況に応じて、一般公道を法定速度で安全に走行可能だ。

埼工大は2020年4月から2021年3月末までの1年間、地元・深谷市の公道走行をはじめ、SIP第2期「自動運転(システムとサービスの拡張)」(以下、SIP自動運転)、塩尻MaaSなどの自動運転の実証実験に参画した。年度の後半には、深谷観光バス株式会社との協力により、NHK大河ドラマ「青天を衝け」の主人公ゆかりの地を巡る「渋沢栄一 論語の里 循環バス」として、前年度に開発したマイクロバス(リエッセII)を業務用の緑ナンバーを取得させ、路線バスとして営業運行した。年間で2970km(一部大学構内を含む)を自動運転で公道走行し、前年度の計652kmの約4倍となる長距離走行を実現して開発事業を展開している。

写真2大型バス
(レインボーII)

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