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三陸鉄道が全線運行再開 沿線活性化を目指したアプリ開発も発表

2020/3/23(月)

岩手県内を運行する三陸鉄道が3月20日から全線運行を再開した。東日本大震災からの全線復旧後、昨年の台風19号でも再び被災。二度にわたる大災害に見舞われながらも、それらを乗り越えて再出発を果たした。また、三陸鉄道では沿線の活性化を目指した「さんてつアプリ」の開発についても別途発表。鉄道運行情報の配信に加え、ウォーキングやイベント参加によるポイント付与などの「三鉄応援機能」が特徴だ。
三陸鉄道は全国初の第3セクター鉄道として昭和59年に開業。2011年の東日本大震災で大きな被害を受けたが2014年に運行を再開し、昨年3月にはJR東日本から一部区間の経営移管を受け、営業路線が日本一長い総延長163kmにおよぶ「リアス線」を運行する第三セクター鉄道として再出発。しかし、昨年の台風19号により再び甚大な被害を受け、およそ7割の区間で運休していた。

これまで運行再開を段階的に進め、ついに3月20日には全線での運行再開を果たした。岩手県は今回のリリースにおいて、「三陸鉄道の運行再開にあたり、ご支援いただきました皆さまに心から感謝申し上げます」と表明し、「これからも、笑顔をつなぎ、地域と共に走る『三陸鉄道』をよろしくお願いします」とコメントしている。

■「さんてつアプリ」5月リリースに向け開発

また、現在三陸鉄道ではレイ・フロンティア株式会社と共同で専用アプリの開発を進めている。アプリの名称は「さんてつアプリ」。鉄道の運行情報や列車の位置情報の配信を基本機能とし、付加機能として「三鉄応援機能」を搭載するという。
アプリ開発画面

アプリ開発画面
レイ・フロンティア プレスリリースより


「三鉄応援機能」ではアクティビティに応じたポイント付与が受けられる。鉄道の乗車距離に応じたポイント付与のほか、ウォーキング距離やイベント参加もポ対象になるという。集めたポイントは三陸鉄道関連商品の抽選などに使用される予定。また、将来的にはWeb直営店である「さんてつやオンライン」、沿線地域と連携した展開も検討しているとのことだ。

両社は、「さんてつアプリ」の実証実験を3月に実施するとのこと。その後、運転士用アプリ(運行情報の共有用など)の習熟などを経て、5月にリリースされる予定だ。

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