“Over-The-Air”で コネクテッドカーや自動運転車はどう変わる? SBDレポート
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2018/11/12(月)
コンシューマエレクトロニクスの分野でソフトウェアのリモートアップデートが主流となって久しい。このトレンドに大幅な遅れをとっていた自動車業界にも近年変化が見えはじめ、コネクテッドカーや自動運転車のエコシステムに無線(OTA: Over-The-Air)機能が普及してきた。
英・自動車技術調査およびコンサルティング会社SBD Automotive (以下、SBD)では、自動車OTA市場の最新動向を調査。OTA機能の自動車でのユースケースおよび自動車業界における各社の取り組みや、様々な課題、今後の展望などが明らかになった。
(本記事はSBD ジャパンより寄稿)
英・自動車技術調査およびコンサルティング会社SBD Automotive (以下、SBD)では、自動車OTA市場の最新動向を調査。OTA機能の自動車でのユースケースおよび自動車業界における各社の取り組みや、様々な課題、今後の展望などが明らかになった。
(本記事はSBD ジャパンより寄稿)
OTA機能のユースケース、自動車業界での取り組みの現状
ソフトウェアのOTAアップデートの重要なユースケースにリコール対応の自動化と回避がある。欧米における車両リコールの約6割がソフトウェアの不具合に起因すると推定されているが、こうした不具合を遠隔操作で改修することができれば、即座に自動車メーカーおよび自動車オーナーのコストおよび時間の節約へとつながる。自動車のソフトウェアアップデートには厳しい安全基準やドライバーディストラクションへの配慮など様々な課題はあるものの、携帯電話業界と同様にOTAソフトウェアアップデートによって機能を改良、変更、追加できるようになれば、リコールを回避することも可能となる。
OTAのパイオニア的存在であるTeslaは、2012年に自動車メーカーとして初めてパワートレインECUのFOTA(Firmware Over the Air)を導入して以来、OTAによって車載ソフトウェアへの新機能追加や、問題の修正を行っている。2018年5月には、Model 3のブレーキ性能の不足への指摘に対し、走行環境等に応じアンチロックブレーキシステム(ABS)を調整するためのプログラムをOTAアップデートで即座にリリースし、制動距離を最大20フィート短縮させた。
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