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小豆島でバンライフ体験 JR西日本コミュニケーションズらが実証実験を開始

2021/2/10(水)

小豆島ブランド推進委員会、AKIND、JR西日本コミュニケーションズは、小豆島の観光資源を最大限活用する「#VANLIFE(バンライフ)」事業として、島内全域を自分で運転し、自由に横断・観光するノマド型※1観光プログラムの実証実験を2月13日から28日まで実施する。
※1 ノマド:英語で「遊牧民」を意味し、場所を固定せず移動しながら生活するスタイル。(プレスリリースより引用)

今回の取り組みは、観光庁が募集した第二次「誘客多角化等のための魅力的な滞在コンテンツ造成」実証事業に、前述の3者にダイハツを加えて行った共同提案が採択されたものだ。

香川県の小豆島には年間100万人が来島していたが、来島者は近年減少傾向にあり、2020年には新型コロナウイルス感染症の拡大によってさらに大きく減少した。課題としては、日帰り観光が大半のため滞在中の消費額が少ないこと。そして島内の交通手段(特にレンタカー)の不足により、島全域に広がる観光資源が活用しきれていないことの2つがある。

コロナ禍では、家族・恋人・友人といった少人数のグループで活用できるアクティビティとして、一部改造した軽トラックやバンなどの車両を用いたノマド型体験「バンライフ」が注目されている。

今回の実証実験では、モニターにカスタムした車を貸し出し、島内の観光・商業スポットを自由に巡るユニークな体験を提供する。来島者促進、および域内での消費促進へとつなげる、ウィズコロナ・アフターコロナの新しいビジネスモデル確立に向けた実証事業だ。

今回の実証実験では、小豆島の港でモビリティを貸与する。軽トラックタイプ、ワンボックスタイプ、軽自動車タイプの3種類(合計4台)を配備する予定だ。2月8日から2月22日までモニターを募り、実証は2月13日から28日まで行う。

実証実験を通じて、新しい観光コンテンツの磨き上げを図るとともに、小豆島への来島者、滞在時間、日数を増加させ、島内の宿泊事業者や飲食店と連携しながら島内全域の小売、製造、観光それぞれの収益増を目指す。

なお、3月を目処に実験結果をまとめる方針で、島内滞在における体験価値の向上に向けた地域ブランド事業に基づく提言もまとめるとのことだ。今後は小豆島全域の事業者にも参加を促し、「バンライフ」の体験ガイドなど現地雇用にもつながる継続性のある地域内事業化も視野に入れている。

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