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神姫バス、LocationMindと協業 バス運行ダイヤ最適化へ

2022/7/7(木)

LocationMind株式会社(以下、LocationMind)と神姫バス株式会社(以下、神姫バス)は、GPSデータを活用したバス運行ダイヤの最適化を目的に、協業に関するMOUを締結した。7月1日付のプレスリリースで明かしている。

神姫バスは、900を超える運行路線系統のダイヤ編成を行っており、独自のノウハウにより運行経路や各停留所における発着時刻の最適化を行っている。しかし、需要の多様化が進む環境の中で利用するユーザーの要望に的確に応えるために、路線バスから取得したGPSデータを活用し、路線バスの運行をさらに進化させたいという意図があった。

LocationMindは、2019年に創業した東大発のAIベンチャー企業だ。位置ビッグデータ・IoT機器を用いた位置情報分析、人流の予測およびコンサルティングなどを行っている。

今回の協業では、2022年夏をめどにLocationMindが新しいアルゴリズムを開発する。このアルゴリズムを活用し、神姫バスの起・終点の組み合わせの最適化、およびダイヤ編成の最適化を図る。これにより、乗降数や運行コストの増減をシミュレーションし、2023年度のダイヤ改正の際に、実際にその仕組みを取り入れる予定だ。その後、計算結果と実測された乗降数変化、収益変化を検証していき、その成果によって、対象となる運行路線の拡大、さらにはバス運行全体の最適化を進めていく。路線バスのGPSデータ取得の第一弾は、神戸エリアの既存路線から開始する。

LocationMindの開発するアルゴリズムは、GPSデータの移動軌跡をパターン認識することにより、移動の種類を独自に類型化したものだ。「徒歩」、「車」、「電車」での移動を区別することができる。今回の協業により、「車」による移動を細分化し、「バス」と「バス以外の車」へと精度を向上させる。

なお、現在LocationMindが有する交通手段推定アルゴリズムは、高い正解率で交通手段を推定する。同社は、今回開発するアルゴリズムに対しても、予測精度を検証し、さらに精度を高めると述べている。

交通手段の判別手法の開発


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