神姫バスら6社、Visaのタッチ決済導入等の実証実験を秋から実施
2022/7/28(木)
神姫バス株式会社(以下、神姫バス)ら6社は、同社の観光周遊バスにてVisaのタッチ決済とQRコードを使った企画券による実証実験を2022年秋から実施する。7月26日付のプレスリリースで明かした。
神戸は、海から山にかけてさまざまな観光スポットがコンパクトにまとまった国内主要観光エリアの一つであり、国内外からたくさんの観光客が訪れる地域だ。観光客が多く行き交う神戸空港の全施設で、すでにVisaのタッチ決済が導入されている。
同実証実験は、神姫バス、三井住友カード株式会社、ビザ・ワールドワイド・ジャパン株式会社、株式会社小田原機器(以下、小田原機器)、QUADRAC株式会社(以下、QUADRAC社)、およびRYDE株式会社(以下、RYDE社)の6社で実施する。対象は、神戸市内で運行する路線バス「シティーループ」と「ポートループ」だ。
同実証実験の目的は、キャッシュレス環境の整備による利便性の向上、バス車内での乗務員の対応時間短縮による定時性向上、利用状況の分析による新たなサービスの拡大検討だ。
また、同実証実験では、小田原機器製キャッシュレス決済端末「BOSS」を利用する。乗車運賃の支払いは、乗車時(ポートループでは降車時)にVisaのタッチ決済機能のあるカードやスマートフォン等を機器にかざすことで、決済をスピーディーに完了する。
さらに、同実証実験では、一定額利用を超えると乗車運賃が割引になる「上限運賃適用サービス」の効果検証も行う。同サービスは、日単位(月単位も可能)の利用金額に上限を設定し、上限に達した場合はそれ以上の支払いが不要となる仕組みだ。ユーザー自身の利用履歴や上限運賃の適用の確認は、QUADRAC社の「Q-move」サイトにアクセスすることで閲覧できる。
加えて、同実証実験では、「Kobe 1-day loop bus ticket」「Kobe 2-day loop bus ticket」に対し、QRコードで読み取る検札方式を導入する。これにより、現地でのオペレーションや乗車実績を検証し、今後の施策に生かす予定だ。対象企画券はRYDE社提供の「RYDE PASS」上で事前に購入できる。
なお、神姫バスは、今後も、利用者により安全で利便性の高い決済手段を提供し、さらなるキャッシュレス化の推進に努めると述べている。
(出典:神姫バス Webサイトより)