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埼工大ら運行の自動運転バスが走行終了、新たな自動運転バスツアーも開始

2022/2/3(木)

運行開始時の自動運転マイクロバス(左)
新規開発された大型自動運転バス(右)

深谷観光バス株式会社(以下、深谷観光バス)と埼玉工業大学(以下、埼工大)は、「渋沢栄一 論語の里 循環バス」が合計約1万km(10554.5km)の自動運転走行を実施して、運行を終了した。埼玉工業大学が2月1日付のプレスリリースで明かした。
「渋沢栄一 論語の里 循環バス」は、NHK大河ドラマ「青天を衝け」の放映に合わせて産学官連携で営業運行を実現。2021年2月16日~2022年1月10日の98日間で合計約1万km(10554.5km)を走行している。

埼工大の自動運転バスは、AI技術を積極的に採用し、全国各地の実証実験に多数参画してきた経験とノウハウを生かしている。特徴は、公道を法定速度で一般車両と共に走行できる点だ。システムによる自動運転とドライバーによる運転を即時にスムーズに切り替えて、交通の状況に応じて安全に走行する。

「渋沢栄一 論語の里 循環バス」は、運行開始時は埼玉県内初の業務用車両として緑ナンバーを取得した自動運転マイクロバス(リエッセⅡ)が走行していた。その後4月30日より、新たに開発した大型の自動運転バスを導入している。

また、同バスは運行当初、全長28kmのコース内の約7kmの区間限定で自動運転を実施していた。期間中も開発を継続し、順次、自動運転の走行区間を拡大。2021年11月には、一部区間を除く全線26㎞が自動運転可能なった。営業運行する自動運転バスとして国内トップクラスの走行距離を実現している。

なお、深谷観光バスは、新たに「論語の里&自動運転バス」走行体験ツアーを、1月22日より運行を開始し、埼工大が協力する。コースは、JR高崎線深谷駅北口より出発し、渋沢栄一記念館や中の家(外観のみ)などを見学する。そして、途中では昼食に煮ぼうとうや道の駅おかべ(買い物)を経由して、深谷駅へ戻るというものだ。

▼関係者のコメント ■埼玉工業大学学長 内山俊一氏のコメント 本学は先端技術開発で社会貢献に資することを目指してきましたが、この度、深谷観光バス㈱と共同で行ってきた「論語の里循環バス」において、1年弱の期間に約1万キロメートルの自動運転による営業運行を成功裏に終了できたことは望外の成果であると認識しています。

■深谷観光バス代表 高田勇三氏のコメント 当初、自動運転バスの実証運行は苦労を覚悟で臨んだ事業だった。なぜならば大型バスは普通車と比べものにならないくらい周辺への配慮と技術が必要だから…。しかし、大した障害もなく予想以上の精度で大型バスは走り止まった。しかも一般乗客を乗せて!この経験は当社にとって未来の事業展開の道筋を示し、全社員にとって面白い事業となった。この機会とご縁を頂いた全ての方に感謝申し上げます。

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