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SkyDriveの空飛ぶクルマ、有人試験に成功 2023年の実用化へ

2020/9/1(火)

「空飛ぶクルマ」を開発するスタートアップ企業の株式会社SkyDrive(以下、スカイドライブ)が25日、公開有人飛行試験を実施し成功した。この試験ではSD-03という世界初公開の有人試験機を使用している。
スカイドライブは、航空機・ドローン・自動車エンジニアを中心に、人が乗る「空飛ぶクルマ」と貨物を運ぶ「カーゴドローン」を開発している。空飛ぶクルマとは、電動垂直離着陸型無操縦者航空機(eVTOL:electric vertical takeoff and landing)のこと。電動化・完全自律の自動操縦、垂直離着陸といった特徴があり、サービス実装に向けた開発が世界的に進んでいる。
今回の飛行試験は、豊田テストフィールドで実施された。機体は1人乗りで、パイロットが操縦、コンピューター制御のアシストにより飛行を安定させた。なお、飛行時間は約4分間だった。

空飛ぶクルマは、都市部でのタクシーサービス、離島や山間部の新たな移動手段、災害時の救急搬送などへの活用が期待されている。日本でも2018年から経産省や国交省らによって「空の移動革命に向けた官民協議会」が開催されており、技術開発や制度整備などが進んでいる。スカイドライブは、この「空の移動革命に向けた官民協議会」にて提示されたロードマップに沿い、2023年度の事業化を目標としている。

なお、スカイドライブは28日、第三者割当増資によりシリーズBラウンドにて39億円の資金調達を実施したことも発表している。引受先は、株式会社日本政策投資銀行をはじめとする10社である。

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