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ソフトバンクと住友電工、5Gを活用したスマート工場実現に向け協業

2023/4/6(木)

産業用5G端末の外観

ソフトバンク株式会社(以下、ソフトバンク)と住友電気工業株式会社(以下、住友電工)は、5Gを活用したスマート工場の実現に向けて協業を開始する。3月29日付のプレスリリースで明かした。
両社は、5Gを活用したスマート工場の実現に向けた共同の実証実験を、2019年から継続して実施してきた。2022年には、ソフトバンクの5Gネットワークを利用してクラウドサーバーに伝送し、AIによる映像解析を行う実証実験を実施した。このときの映像は、工場内に設置した4Kカメラで作業者の動きなどを撮影し、その高精細な映像を住友電工独自の映像圧縮技術であるAVP(AI-based Video Processing)によって圧縮したものだ。

実証の結果、AVPの活用により、従来の圧縮方式と比較してデータ量を88%削減し、効率的に映像を伝送できた。また、高精細な4Kカメラの映像を活用することで、AIによる映像解析の精度が上がり、映像内の作業者の検出率が89%から100%に向上している。

さらに、両社は、実証した技術を用いることで、計画よりも時間がかかっている作業を速やかに特定して対策を講じ、生産性の向上につなげている。また、同技術は、作業者やその動線を監視し、危険な行動の検知に応用することで、安全性の向上も期待できる。

今回の協業では、ソフトバンクの法人向け5Gマネージドサービス「プライベート5G」の対応端末として、住友電工が開発中の産業用5G端末を、2024年をめどに提供する。「プライベート5G」は、ソフトバンクが2023年3月29日に提供を開始したものだ。企業や自治体などのさまざまなニーズに合わせて、個別にカスタマイズした5Gネットワークを提供する。

住友電工の産業用5G端末は、工場内のさまざまなセンサーや設備、カメラとの接続インターフェースを備え、5Gミリ波にも対応している。防じん・防水機能を有し、環境条件の厳しい工場や屋外でも使用可能だ。

くわえて、両社は、住友電工の独自技術である、AIによる映像圧縮・解析ソリューションなどを活用して生産現場のDXを進める。これにより、住友電工グループをはじめとする工場の生産性向上に向けた取り組みを推進していくと述べている。

(出典:ソフトバンク Webサイトより)

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