日本初、運転席無人の自動運転バスが営業運行を実施【相鉄バス、群馬大学ら】
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2020/10/20(火)
相鉄バスと群馬大学など4団体は5日、よこはま動物園で大型バスの遠隔監視・操作による自動運転の実証実験を行った。運転席無人での営業運行は日本初となる。今回はオペレーター1人につき1台のバスを遠隔監視・操作したが、今後は技術的な精度を高めていき1人で複数台のバスを監視・操作することを目指す。
■3キロ離れた営業所から遠隔監視・操作を行う
今回の実証実験は、相鉄バス、群馬大学、日本モビリティ、横浜市が行う「I▫TOP横浜※1路線バス自動運転プロジェクト」の一環として実施。よこはま動物園ズーラシアと里山ガーデンフェスタ(ともに横浜市)をつなぐ全長約900mの道のりを運転席無人の自動運転バスが走行し、相鉄バスの運転手が約3km離れた旭営業所から遠隔監視・操作を行った。また、車内に保安員を乗車させ、異常があった際には緊急停止できるようにした。※1 I▫TOP横浜:横浜市が市内の企業や団体と連携し、IoTを活用した新ビジネスの創出や社会課題の解決、中小企業の生産性向上、チャレンジ支援などを行っているプロジェクト
実証実験に使用した自動運転バスは、前方部にレーザーセンサー車体上部にGNSS受信機※2を搭載し、障害物の認識やGPSを活用した位置情報の把握を行う。※2 GNSS(Global Navigation Satellite System / 全球測位衛星システム)は、GPS、GLONASS、Galileo、準天頂衛星(QZSS)等の衛星測位システムの総称。(引用:国土地理院)
また、旭営業所の遠隔操作・監視システムでは、車両に取り付けた15個のカメラにより車内外の状況を確認できる。基本的にバスは自動で運行しているが、後続車両が追い越したり、緊急時の停止・発車などが起こったりする際にハンドル型コントローラーを使用して遠隔操作を行うことが可能だ。※このコンテンツはLIGAREオンライン法人プレミアム会員限定公開です。会員の場合はログインしてください。
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