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逆説のスタートアップ思考 -Supernova- スパノバ株式会社

2017/11/9(木)

起業家支援コミュニティ「Supernova」 企画・運営総括 Co-Founder & Director (Community Producer) 栗島 祐介 氏

変革が求められる時代に、日本の起業家を支援するコミュニティづくりに取り組んでいるスパノバ株式会社(英名:Supernova Inc.)。このスパノバ株式会社で、産業構造・技術構造的にHardな領域を主軸に新産業創出を目指す起業家支援コミュニティ「Supernova」の企画・運営総括を行うCo-Founder & Director (Community Producer)の栗島 祐介氏(以下、栗島氏)に、スパノバ株式会社の取り組みや起業家のおかれている現状、自動車業界に対する見解についてお話を伺った。

※社名は取材当時のもの。現在は「プロトスター株式会社」に変更している。

[LIGARE vol.33 (2017.5.31発行) より記事を再構成]


―Supernovaの事業の概要と取り組み始めたきっかけを教えて下さい。

私は、前職のアジア・ヨーロッパにおいて教育領域特化型のシード投資を行う株式会社Vilingベンチャーパートナーズで代表をやっていたのですが、その中で起業家の支援環境があまりにも悪すぎるということに気づきました。そこで、それを直していこうと始めたのがSupernovaです。課題としては、まずWeb領域の起業家に支援が特化していて、それ以外の領域に対する支援がなかなか行われていない現実があるということ、そしてもう一つが投資家と事業会社とのアンマッチが多かったなということです。

投資家は何千回と起業家を見たりしているのですが、起業家はたいてい初めて起業したばかりで、そもそもどういった方々が投資し、どんな支援ができ、どういう点で連携できるのかといったことが全く分からないので、これを解消したほうがいいと思い始めました。私たちがやっていることは、起業家の支援インフラをつくることをミッションに掲げ、その中でも特に、情報の非対称性を解消していき、起業家がベストを尽くせる環境をつくるということです。

Supernova自体は、私の趣味で始めていて、途上国向けの適正技術開発コンテストの運営者として私が携わっていた際に、クレイジーな人がクレイジーなプロセスを経て変なモノを作っていくのを見ていて、どうすればこんな変な人たちが生まれ、このプロセスをもう一度再現するためにはどうすればいいのかということに関心を持ちました。こうしたエコシステムから起業家がたくさん生まれるのを見ていくなかで、そこに知見、というより感覚知を持つようになり、これを再現しようと思ってSupernovaをつくりました。

 

Supernova 運営会社スパノバについて


―対象領域がハードテックということですが。

対象領域は「Hard Tech(ハードテック)」という領域で、これは、ハードウェアのHardではなく「困難な」という意味のHardになっています。産業構造、もしくは技術構造的に複雑になっていて構造的に困難な領域を変えていこうというのがハードテック領域です。

指数関数的に急成長するビジネスを主に対象として、そこに投資をするのがスタートアップ投資なのですが、Supernovaは、そこで改めて100年続くエコシステムをつくるという目的のもと、1兆円を超える企業をいかに創出できるかといった考え方のコミュニティです。例えば教育や医療、製造、自動車、宇宙、金融、メディアなど、昔からある古くて大きく変わっていない産業領域に対し、既存技術のインフラを導入することで、産業をつくれる時代になっているのではないかという仮説で動いています。

我々のポジショニングは、IT化率が低くて支援成就が早いという点ですが、これにプラスして技術軸がありまして、新しい技術シーズと既存技術の応用モデルという両極端を考えたときに、既存技術の応用モデルを大きな軸とするような独特なポジショニングをしています。

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