SWATが長門市でオンデマンド交通提供、待ち時間数分ドアtoドア
2024/10/31(木)
交通・物流システムや交通分析ツール開発のSWAT Mobility Japan(以下SWAT)は、山口県長門市で始まったオンデマンド交通の実証実験に運行アプリ「のろっちゃAI」を提供したと10月29日、発表した。1時間前までに電話予約する現行の「デマンド交通」に比べて大幅な利便性向上が見込まれるという。
SWATは長門市の市街地を走る既存のデマンド交通と、路線バス「ブルーライン市内循環線」の乗降データに基づき、AIオンデマンド交通の導入に向けた分析とシミュレーションを実施した。シミュレーションの結果、アプリから乗車予約後、数分の待ち時間で乗車可能なことと、路線バスが廃止されたとしても利用者を取り残さず公共交通サービスを提供できることが分かったという。
オンデマンド交通の実証実験では、デマンド交通で使われている車両とAI・ルーティングアルゴリズム実装の「のろっちゃAI」アプリを組み合わせる。ゼンリンの到着地点情報を実装することで病院やモールといった施設の入口までルーティングし、ドアtoドア送迎も可能となった。
実証は10月28日に開始し、来年1月31日まで行う予定。乗降場所は約2400カ所。市街地の中は片道300円(小学生以下100円)、市街地と遠方の「青海地区」間は600円(同200円)で走行する。なお、電話でも予約を受ける。