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ティアフォーがArmと協業 自動運転システムの開発サイクル短縮化へ

2024/3/18(月)

株式会社ティアフォー(以下、ティアフォー)は3月14日、自動運転システムを車両に統合するアプリケーションにおける主要なパートナーとして、半導体およびソフトウエア設計の世界的な企業であるArmと協業することを発表した。
Armは、ティアフォーやThe Autoware Foundation(AWF)をはじめとする業界の主要な企業と協業し、新しい仮想プラットフォームとソフトウエアソリューションを立ち上げる。

ティアフォーは、アマゾンウェブサービス(AWS)のクラウド上で配備されるArmアーキテクチャを採用した仮想的なコンピューティング環境とWeb.Autoを統合。協業によって、開発向けのプラットフォームを拡充させることを目指す。

今回の協業では、クラウド上で自動車向けエッジプラットフォームと整合がとれた仮想環境を用意し、自動運転アプリケーション向けのハードウエアおよびチップの開発において、特定のプロセスを開発サイクルの前段階に置く「シフトレフト」への動きをより加速させる。これにより、自動運転システムに最適なハードウエアやアーキテクチャを物理的なハードウエアを待つことなく評価し、効果的に選定できる。

▼関係者のコメント▼
■ティアフォー 代表取締役社長CEO兼CTO 加藤真平氏のコメント
今回の協業を通して、自動運転に必要なハードウエアを設計するためのツールを提供することで、自動車メーカーやチップメーカーが自動運転をグローバルに展開できるよう支援することを目指しています。仮想プロトタイピングを活用し、自動運転の実証実験から自動運転移動サービスの導入までのプロセスの加速化に貢献していきます。

■Arm Automotive Line of Business Vice President of Products and Solutions Suraj Gajendra氏のコメント AIとソフトウエアの需要の増加により、車載電子機器はますます複雑化しています。より速い市場投入を実現するため、自動車メーカーでは製品開発の方法を根本的に見直す必要が出てきています。ティアフォーのような業界のリーダーと協業し、ArmのAutomotive Enhancedの技術を活用することで、自動運転をより迅速に開発できるようになります。これにより、開発サイクルの短縮とともに、業界全体でのイノベーションを促進することにつながります。

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