東急線内でタッチ決済乗車開始、カード会社など全6社で
2024/5/14(火)
東急電鉄は5月9日、クレジットカードなどによるタッチ決済で鉄道に乗車する実証実験を世田谷線以外の東急線全ての駅で5月15日の始発より始めると発表した。日常使うカードやスマートフォンのタッチ決済で、訪日外国人客を含めた乗客に「柔軟でシームレスな乗車サービス」を提供する。
実証実験は東急電鉄ほか、東急、三井住友カード、ビザ・ワールドワイド・ジャパン、ジェーシービー、QUADRACの全6社で行う。タッチ決済対応のクレジット・デビットカードや、これらのカード設定をしたスマートフォンを対象改札機の読み取り部にかざして入場する。タッチ決済は、三井住友カードが提供する公共交通向けソリューション「stera transit」(読み:ステラトランジット)を利用する。運賃は10円単位の普通旅客運賃となる。東急電鉄はタッチ決済を生かしたサービスを順次実施する予定という。
タッチ決済対応は、東急線内に限定し、相互直通運転する他社線は対応していない。東急線で対象外の世田谷線には2024年内に車両または改札窓口に読み取り機器を設置する予定。
東急電鉄は23年8月よりデジタルチケットサービス「Q SKIP」販売サイトにて乗車券を購入した上で、タッチ機能カードやQRコードを読み取らせて乗車するサービスを実施。タッチ機能活用の後払いサービス開始で乗客の利便性向上を見込む。