トヨタグループ5社、トヨタソフトウェアアカデミー発足 AI等人材育成へ
2025/5/26(月)
アイシン、デンソー、豊田通商、トヨタ、ウーブン・バイ・トヨタの5社(以下、トヨタグループ5社)は5月22日、AI・ソフトウェア人財の育成を強化する「トヨタソフトウェアアカデミー」発足を発表した。
同アカデミーの目的は、ソフトウェアに加えハードウェアも理解したクルマ屋らしいAI・ソフトウェア人財の育成だ。現地現物で学べる実践研修の提供、世界中のAI・ソフトウェア人財が集う機会の創出とキャリア形成支援を行うという。
さらに、トヨタグループ5社は、今回の取り組みに併せて、イノベーションを加速する「グローバルAIアクセレレーター(GAIA)」を始動する。GAIAでは、グローバルに11カテゴリー※でのAIの活用に注力し、今後カテゴリーの拡大も検討していくとのことだ。
▼関係者のコメント
■トヨタ Chief Scientist 博士 ギル・プラット氏のコメント
グローバルトヨタにおいて、製造から設計、オフィス部門に至るまで、AIを活用して業務のスピードと効率を向上させることへの期待は非常に高まっています。未来を予測することはできませんし、特にAIの進化は予測が難しいが、人を技術革新の中心に据えて、最善の知恵を持ち寄ることで、未来に適切に備えることができると思います。組織の垣根や国境を越え、一つのチームとして協力すれば、AIやソフトウェアを通じてお客様により大きな価値を提供し、幸せの量産を実現できます。
■アイシン Chief Technology Strategy Officer 山本義久氏のコメント
経営理念である「“移動”に感動を、未来に笑顔を。」の実現に向けて、アイシンが強みとするクルマのアクチュエーター、制御、ソフトウェアに関するより高度な技術者の育成を進めています。アカデミーに参画しAIやデータサイエンスを含む幅広い教育を更に加速する事で、クルマを全体目線で捉え開発する技術者を多く育て、電動化・知能化をはじめとするモビリティ技術の進化に貢献し、お客様に魅力ある商品を提供してまいります。
■デンソー Chief Software Officer 林田篤氏のコメント
全ての人が幸せを感じられるモビリティ社会に向け、40年以上にわたり培ってきた車載ソフトウェア技術を進化させるとともに、エンジニア一人ひとりが継続して知識や技術を磨き続けられるよう、学びと成長の場を整えています。アカデミーと連携し、自社だけでなく産業全体のソフトウェア人財育成へ貢献していきます。
■豊田通商 デジタルソリューション本部 Chief Executive Officer 松﨑英治氏のコメント
交通死傷者ゼロを目指し、安全で快適なモビリティ社会実現への貢献をサスティナビリティ重要課題と位置付けており、約20年にわたり、海外を中心に車載用ソフトウェア開発とエンジニア育成に取り組んできました。アカデミーを通じて、“グローバルなヒト中心のソフトウェア開発”を実現させ、自動車産業の持続的な発展に貢献していきます。
■ウーブン・バイ・トヨタ Chief Customer Officer 奥地弘章氏のコメント
ソフトウェアを基盤としたモビリティの新技術・事業開発を通じて、ヒト中心の安全・安心なモビリティ社会の実現を目指しています。アカデミーを通じて、ソフトウェアやAI分野などの人財育成に寄与するアセットを共有することで共に成長し、将来的にはこの活動を外に広げ、さらに多くの仲間と移動の未来を紡いでいけることを楽しみにしています。
※ 自動運転(AD/ADAS)、AIエージェント、モビリティ3.0、ソフトウェア効率化、カスタマーリレーション、ノウハウ伝授、材料設計、製造、業務効率化、ロボティクス、車両設計(プレスリリースより)
(出典:トヨタ Webサイトより)