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トヨタグループ17社に新ビジョン、豊田章男氏が責任者で再建

2024/1/31(水)

トヨタグループのビジョンを発表

トヨタグループのビジョンを発表

トヨタ自動車の豊田章男 代表取締役会長は1月30日、名古屋市西区のトヨタ産業技術記念館で「トヨタグループビジョン説明会」として会見し、自身がグループ全体の責任者として変革をリードしていくと話した。

「日野自動車、ダイハツ工業、豊田自動織機の相次ぐ不正により、お客さまをはじめ、ステークホルダーの皆さまにご迷惑、ご心配をお掛けしておりますことを深くおわび申し上げます」と陳謝。グループ企業の人事や組織体制については明言を避けた。

グループのビジョンは「次の道を発明しよう」。会見に先立って、グループ企業17社の会長、社長、現場のリーダーが会館に集まり、『ビジョン』と『心構え』を共有したと豊田会長は述べた。現場のリーダーを中心にいろいろな質問を受け、自身の考えを示したという。

豊田会長は「発明への情熱と姿勢こそ、トヨタグループの原点」とした。一方で、グループ各社が成功体験を重ねる中で、創業の原点、価値観や物事の優先順位を見失ってしまう状況が発生してきたと述べた。
会見する豊田章男トヨタ自動車会長

会見する豊田章男トヨタ自動車会長



その上で豊田会長は、グループ内で最初に原点を見失ったのはトヨタ自動車だとした。規模の拡大を優先した結果、2009年3月期の赤字転落や09年の世界的なリコールが起こったと述べ、「トヨタは一度つぶれた会社だと思っている」と振り返った。

「一度つぶれた」状態からトヨタ自動車を再建した自身の経験に基づき、各社の経営をするのではなく全体の責任者としてグループの立て直し、再出発を図るとした。各社には「マスタードライバーを作るお願いをした」といい、「主権を現場、商品に戻すことにこだわっていく」とした。

また、24年に行われる17社すべての株主総会に出席し、株主・ステークホルダーの立場からグループを見る、総会までの間、何を考え、何をしたか意見交換をすると話した。

※画像はトヨタ自動車ニュースルームより

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