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山陰地域観光MaaS協議会 インバウンド向け観光型MaaS実証事業スタート 3日間乗り放題交通パス販売

2019/12/16(月)

米子鬼太郎空港で交通パスについて説明を受ける香港からの訪日客

JTBは12月9日、同社らが参画する山陰地域観光MaaS協議会が、観光型MaaSの実証事業を開始したと発表。それに伴い、鳥取県全域と島根県東部の路線バスや私鉄などが3日間乗り放題となる訪日外国人向けの交通パス「TRANSPORT PASS」の販売開始を記念し、香港便で米子鬼太郎空港に到着した訪日外国人に同パスをPRするセレモニーを実施した。
同交通パスは、両県でそれぞれ発行されている交通パスを共通化かつ電子化し、外国人旅行者向けスマートフォン用アプリ「Visit SAN’IN TOURIST PASS」の新たな機能として付加されたものだ。同アプリで同パスを購入すると、交通機関の降車時に車両内にあるQRコードを読み込むだけで路線バスや私鉄に乗車でき、観光施設の入場パスや飲食店等の割引特典、目的地までの経路検索機能と組み合わせることで、スムーズに山陰の周遊観光を楽しめる。

山陰では多言語案内や観光地を巡る2次交通などインバウンド受入環境の整備が遅れている。両県それぞれに交通パスを発行しているものの、外国人旅行者が両県を横断するような動きに対応できないなど、観光・交通政策も分断されているため、旅行者の利便性や周遊性の向上が課題になっている。

その背景を受け、山陰地域観光MaaS協議会は鳥取県全域と島根県東部地域(松江市・出雲市・安来市)において、外国人旅行者向けアプリ「Visit SAN’IN TOURIST PASS」上でサービスを提供し「観光型MaaS」を実現することで、山陰で旅行者がシームレスに移動しストレスなく観光を楽しめる環境を整備し、周遊促進と消費拡大を図る。

今後、アプリ利用者の行動データを収集・分析し、MaaSを活用した地域公共交通体系、地域内移動の利便性向上、誘客・周遊促進への寄与を検証し、利用者にも事業者にも最適な「観光型MaaS」の実現をめざす。

交通フリーパス概要

鳥取県全域と島根県東部地域の交通機関を自由に乗降できる(一部対象外路線あり)

参画事業者(対象路線) <島根県> 一畑バス(松江管内・出雲管内全路線)
一畑電車(全路線)
松江市交通局(全路線(レイクラインバス含む))
出雲一畑交通(出雲空港連絡バス)
松江一畑交通(出雲空港連絡バス、米子空港連絡バス)
日ノ丸ハイヤー(米子空港連絡バス)
<鳥取県> 日本交通(鳥取県内完結の路線バス全路線)
日ノ丸自動車(鳥取県内完結の路線バス全路線、松江線および一部空港連絡バス)
鳥取市(循環バス「くる梨」)
米子市(循環バス「だんだんバス」、淀江町巡回バス「どんぐりコロコロ」)
鳥取市観光コンベンション協会(ループ麒麟獅子)
岩美町(岩美町営バス全路線)
若桜鉄道(郡家駅~若桜駅)
八頭町(八頭町営バス全路線)
若桜町(若桜町営バス全路線)
販売価格:3日間乗り放題 大人2,500円 小人2,000円 (外国人割引を適用)
販売期間:2019年12月2日~2020年3月15日
購入方法:「Visit SAN’IN TOURIST PASS」アプリ内でクレジットカード決済または観光案内所などで購入

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