モバイルクリエイト バスの運賃決済に電子マネーWAONを導入
2019/1/28(月)
通信サービスのモバイルクリエイト株式会社(以下 モバイルクリエイト)は、イオン株式会社(以下 イオン)の提供する電子マネー「WAON」を用いた多区間運賃決済システムを開発した。2月4日(月)から、北海道のくしろバス、阿寒バス、十勝バスで順次運用が始まる予定だ。交通系ICカード以外の電子マネーによる多区間運賃決済(※)は全国初の取り組みとなる。
※多区間運賃:バスの路線を区間ごとに区切って、区間をまたぐごとに加算される、多くの路線バスで採用されている運賃制度。
モバイルクリエイトは、路線バスの時刻表や経路、位置情報を検索・閲覧することができるバスロケーションシステムをバス事業者に向けて提供している。このような中、2018年5月には、電子マネー「WAON」を用いたバスの定額運賃決済システムおよび電子決済端末を開発し、北海道のイオングループとWAON決済サービスの実証実験が行われた。モバイルクリエイトはこの実証実験において、帯広、釧路市内を走る定額運賃路線でWAONでの運賃決済を行ったが、地域の重要な移動手段としてのバス路線の活性化はもちろんのこと、公共交通機関での来店を促進し、さらなる利便性向上と地域の活性化を図るため、多区間運賃決済に対応したWAON専用電子決済端末を開発した。WAON専用電子決済端末の特長は大きく3つある。まず、コストを大幅に削減できることだ。通信可能な車載器を設置することで事務所や営業所にサーバーを構築したり、専用端末の設置が不要になるため、初期費用を抑えて導入が可能である。次に、短納期でサービス開始できること。既に流通しているWAONカードを利用できるため、車載器を導入するだけでサービスの準備が完了する。カード発行などの運営業務も不要だ。最後に、効率的なポイント付与である。イオンの店舗と同様に、利用者はバス乗車時にWAONポイントが付与(200円で1ポイント)される。利用者は1枚のカードで効率よくポイントをためることができる。