ヤフー ビッグデータを基にした独自の信用スコアを連携サービスで活用
2018/10/11(木)
ヤフー株式会社(以下、ヤフー)は、保有するビッグデータを基に独自のスコアを開発し、本スコアを活用することでYahoo! JAPAN IDユーザーに対する特典プログラムの実施やパートナー企業のサービス利便性向上や課題解決などを図る実証実験を開始すると発表した。実証実験には、約260社が加盟する一般社団法人シェアリングエコノミー協会や株式会社一休などの団体、企業も参画する。
近年、さまざまなデータを基に算出したスコアを融資や審査などに活用する、新たなサービスが生まれている。ヤフーは、Yahoo! JAPAN IDの基盤を活用し、本分野に参入する。今回の実証実験では、ID連携パートナー企業を対象に、IDに紐づくさまざまなビッグデータを基に機械的に算出したスコアを統計情報として提供し、IDを持つユーザーにどのような便益をもたらすことができるのか、またパートナー企業が抱える課題をどのように解決できるかなどを、各企業とともに検証していく予定だ。ユーザーが同意した上でスコアを提供するなど、プライバシーの保護を配慮した環境も整備していく計画だ。
たとえば、シェアリングサービス領域においては、スコアを活用し申し込み時の手続きの簡略化や保証金の免除をはじめ、安心してモノの売買や貸し借りができる環境の構築が期待できる。また予約領域では、スコアに応じて先行的に予約できる特典の付与などが考えられる。
ヤフーは2018年内にこの施策を本格開始する予定で、まず特定の企業との実証実験を実施していくなかで、サービスとしての可能性をはかりつつ、スコアの有効性やユーザーが満足できるような便益創出を目指している。
<実証実験に参画する企業・団体一覧>
(五十音順2018年10月10日現在)アスクル株式会社
株式会社イーブックイニシアティブジャパン
株式会社一休
OpenStreet株式会社(HELLO CYCLING)
株式会社カービュー
株式会社ガイアックス
コスモ石油マーケティング株式会社
一般社団法人シェアリングエコノミー協会
ソフトバンク株式会社(BLUU Smart Parking)
株式会社TableCheck
パスレボ株式会社
バリューコマース株式会社
福岡ソフトバンクホークス株式会社