【日本初】スマートバス停と自動運転バスを連携させた実証実験開始
2021/8/31(火)
株式会社YE DIGITAL(以下、YE DIGITAL)は、スマートバス停とコミュニティバス「みやま市自動運転サービス」を連携した実証実験を開始する。同社が8月30日付のプレスリリースで明かした。実証実験は、福岡県みやま市で2021年9月から開始する。
YE DIGITALと西鉄エム・テック株式会社(以下、西鉄エム・テック)は、スマートバス停を提供している。一方で福岡県みやま市では、コミュニティバス「みやま市自動運転サービス」を本格導入した。今回の実証実験では、スマートバス停と「みやま市自動運転サービス」を連携させる。スマートバス停と自動運転を利用したコミュニティバスの連携は、全国初の取り組みだ。2021年9月からおよそ半年間実施する。「みやま市自動運転サービス」は、福岡県みやま市において、2021年7月19日より開始したサービスだ。九州で初めて自動運転を利用し、コミュニティバスを運行している。2017年、2018年度に、内閣府戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)を活用し、国、県、市が連携して実施している。
スマートバス停は、デジタルサイネージにバスの運行時刻表や運行系統図を表示し、さらに、その他の告知文や広告などを遠隔で更新し表示できる。豊富な情報配信が可能なモデルや、情報量を絞ることで消費電力を抑えてソーラーパネルを使用したエコモデルなど、さまざまなタイプがある。今回採用したのは、乾電池駆動により様々な気象条件下でも電源供給なしで稼働できる「楽々モデル」だ。
今回の実証実験では、自動運転サービスの停留所「ルフラン」において紙運用の運行時刻表を、スマートバス停で電子化、遠隔配信する。さらに、自動運転サービスの運休情報やお知らせなどを、スマートバス停で遠隔配信する予定だ。QRコードをスマートバス停で遠隔配信することにより、運行情報案内や各種情報ソースとの円滑なアクセス環境を提供する。
「自動運転サービスとの連携」が社会実装されることで、公共交通サービスの更なる効率的な提供が可能となる。これにより、疲弊するバス事業者に対し、DXによる大幅な業務改善効果が期待出来る。
なお、西鉄エム・テックとYE DIGITALは、DX推進と、スマートバス停の導入事例を積み重ねる。これにより、ユーザーの利便性向上と公共交通ネットワークの維持発展に貢献すると述べている。