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ヨコオ、MaaS向け事業へ クラウドによる鍵開閉制御システムを提供 

2019/8/1(木)

サーバー構成図

車載アンテナメーカーの株式会社ヨコオ(以下「ヨコオ」)は、事業変革テーマの1つとしてMaaS向け事業への取り組みを進めてきた。その第1弾として、クラウドからより安全に車の鍵の開閉を制御するシステムを開発し、7月からサービス提供を開始したと発表した。
この車載器は、連携して開発を行ってきたニッポンレンタカーサービス株式会社の「セルフレンタカー」に搭載され、7月17日からトライアル運用が始まっている。

MaaSの一環であるカーシェアサービスでは、利用者にいかに簡単に、かつ安全・確実に車の鍵を受け渡すかが課題だった。本サービスを利用することで遠隔から安全・確実に車の鍵を開閉できるようになるとともに、車載器の車両への取り付け時間も大幅に短縮する。

鍵の遠隔開閉制御は、制御サーバーから車載器にアクセスして行うが、制御サーバーと車載器が相互に認証を行うことで高い安全性を担保している。また、ヨコオ保有の車載アンテナ技術を活用することで、電波の届きにくい弱電界地区でも確実な通信を可能にしている。

従来の鍵開閉システムと異なり、CAN(“Controller Area Network”の略。車載ネットワークの標準規格)にアクセスすることなく鍵の開閉を実現している。そのため、将来のCANの仕様変更を気にすることなく新しい車種への展開を行うことが容易である。また、CANへのアクセスを不要としているため、車両への施工容易性が向上している。

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