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ゼンリン、長野県伊那市にてドローンによる公共配送サービス開始

2021/11/29(月)

長野県伊那市(以下、伊那市)と、株式会社ゼンリン(以下、ゼンリン)は、中山間地域における買い物支援をドローンで実現する新たな公共配送サービスを開始する。11月16日付のプレスリリースで明かした。
伊那市では近年、人口減少や少子高齢化の進行に伴い、物流や交通機能が低下している地域が発生している。特に、中山間地域の高齢者を中心に、日用品の買物困難者の増加が、地域課題として挙げられていた。

伊那市とゼンリンは、2018年より「INAドローン アクア・スカイウェイ事業」として実証を重ねてきた。そして、地域の住民や地元企業との連携、高精度な3D地図データの活用により、河川上空を“空の道”として整備することに成功。狭い河川上空において、高度なコントロールによるドローンの安全かつ長距離の飛行を実現する。これにより、ドローンによる日用品配送を常時可能とし、地元住民の買い物の利便性向上と、地域経済のさらなる発展を目指す。

また、両者は、2020年8月より自治体運営によるドローン配送を行っている。このサービスでは、利用者がケーブルテレビの画面や電話で商品を注文する。その後、サービス担当者がスーパーへ赴いて商品を引き取り、利用者宅にドローンで届けるという流れだ。

さらに、10km以上の長距離飛行の実現により、新たに市野瀬、杉島の2つの地区でも、ドローン配送サービスが利用可能となった。両者が開発した「衝突判定アプリ」により、障害物を考慮した安全な飛行ルートを設定できる。これにより、事前に障害物情報を察知し、現場での操作ミスを防ぐことが可能だ。

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