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商用車向けテレマティクスを中心とした自動車向けサービスを展示 ゼンリンデータコム、地図データを活用したテレマティクス開始

2017/11/9(木)

「いつもNAVI」やゼンリン地図のAPI 提供で知られるゼンリンデータコムは、2017 年5 月10 日から行われたモバイル活用展2017 に出展、商用車向けに動態管理などを可能にするテレマティクスサービスや、「いつもNAVI」をベースとしたソリューションなど、自動車向けのサービスを多く展示した。

[LIGARE vol.33 (2017.5.31発行) より記事を再構成]

商用車向けテレマティクスサービス

デジタルタコグラフと車載のタブレットを連携し、収集した車両の情報をクラウドで解析し、動態管理が可能になるクラウドシステムの展示があった。今回展示があったのは、エルモ社のデジタルタコグラフと、台湾ハードベンダー「MSI」の「MS5668Plus」というタブレット。このタブレット上でデジタルタコグラフを操作できるコンソールを開発しており、荷積、荷卸、待機などの操作が可能になっている。タブレットにはSIM カードを挿入でき、LTE/3G回線によりクラウドへ車両情報を送り、運転診断、集計や分析などができ、管理者側のインターフェースにアウトプットとして表示することができる。

テレマティクスサービスの概要


 
タブレットではデジタルタコグラフ用のコンソール(デジタコ操作アプリ)以外にも、ナビゲーションを表示させたり、各社で開発したアプリケーションを搭載することもできる。ナビゲーションのAPI と連携したアプリケーション開発も可能だ。比較的安価なデジタルタコグラフと堅牢性の高いタブレットを組み合わせることで、安価な適用が可能となっている。

今後、検証を重ねデジタルタコグラフとタブレットのラインナップを拡大していく予定。デジタルタコグラフ以外にも、ドライブレコーダーやOBD- Ⅱ端末、GPS トラッカーなどさまざまなデバイスとの連携が可能。連携可能なデバイスをハードベンダーと順次交渉している。

 

管理者側の画面


デジタコとタブレット上で動く管理アプリ


また、本システムではデジタルタコグラフの運行開始から運行終了までの1 つの配送を1 つのイベントとして管理でき、日にちを超えた配送業務を一元的に取り扱うことができる。さらに、急ブレーキや急ハンドルがなかったかなどの安全運転診断、ETC の料金管理、通過地点や荷積の情報などの管理、業務日報の作成、労務管理など、運送会社向けのサービスをトータルで提供する。

また、こういった定型的なサービス以外にも、顧客側のデータベースとAPI を組み合わせて、パーソナライズされたサービスを安価に提供できるサービスとなっているのが特徴だ。

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