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ゼンリンデータコムとライナロジクス 「モビリティプラットフォーム」を展開 輸送サービス全般のプラットフォームを目指す

2019/6/11(火)

ゼンリンデータコムと、ライナロジクスは6月11日、宅配事業の「ラスト1ミニット」(※エンドユーザーの手元に届く最後の1分の距離)問題の抜本的な解消を目指す「モビリティプラットフォーム(仮称)」を展開した。
現在「ラスト1ミニット」の宅配サービスを支えるのは、ベテランドライバーの高度な経験や知見だ。ドライバーは車両の運転技術はもとより、駐停車可能な位置や営業車両が通行可能な細街路、時間帯による交通状況、車両で入るべきでない歩行ルートといった様々な配達エリアに関するノウハウを蓄積し、高度な判断に基づいてミッションを遂行している。しかしながら、これら知見はドライバー個人に属人化しており、所属する事業所内など限られた範囲でしか共有することができない。
この事実こそが、単純な運転支援システムや、個々の企業によるデータ収集と解析だけでは職業ドライバー不足を補えない理由でもある。

この「ラスト1ミニット」問題を解決するため、ライナロジクスが持つ、効率のよい配送計画をコンピューターで自動作成する組合せ最適化技術や予測、学習技術 (AI領域の重要技術分野)と、ゼンリングループの地図資産と地図調査・作成に関するノウハウ・ネットワーク(調査員等の人的資源)、位置情報解析技術を組み合わせ、効率の良い計画から管理までを統合的に運用できるオープンな「モビリティプラットフォーム(仮称)」を構築・提供する。

まずは宅配物流事業の課題を解決するために高度で実用的なデータの集積と、それを生かすための自動化技術・アプリケーションをプラットフォームとして提供。利用者は「ラスト1ミニット」の輸配送サービスに関するノウハウを集積し、ルート探索・自動配車といった機能を組み合わせて利用することができる。既存の計画システム、運行管理システム、安全管理システムなどと連携して利用することも可能だ。

更に、地図データやアプリケーションの提供のみに留まらず、地図データとアプリケーションを一体化したGISプラットフォームを提供する。

宅配業務において高度かつ実用的な配送指示を作成することで、プロではない、配送のノウハウを持たず、限られた時間のみ働くことができる、主婦や副業の労働力の活用が可能になり、ドライバー不足の解決や物流サービスの維持に貢献する。

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