交通が上手く回ると都市は強くなる

都市交通の基本は、民間事業者が継続して事業を行っていくことで、そこでは民間事業者同士の競争が起こる。「複数のバス会社が一つの路線に対して時刻表を調整して運賃を折半するのは、利用者にとってはわかりやすいが、見方によっては単なる団子になってしまう」と指摘する。このような交通の複雑さを解いていくことを中村氏は「チャンスだ」と述べ、最終的なゴールは、都市自体が持続可能でクリエイティブなものになることだと強調した。交通が都市を邪魔するのではなく、むしろ交通がうまく回ることで都市としての機能は強くなっていく。

移動体が自動であることの議論は不要

自動運転につい...