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「自動運転を活かした豊かな兵庫を考える」 ―クロスメディアイベント”078” レポート

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2018/7/4(水)

078とは、神戸の魅力を発信するための新たなクロスメディアイベントで、昨年に続き2回目の開催となる。市民の生活の向上をテーマとし、展示会・ライブ・カンファレンスを掛け合わせた数々のイベントが開催された。本記事では、その一つである「自動運転を活かした豊かな兵庫を考える」と題したディカッションの模様をレポートする。

自動車産業は、100年に1度と言われる変革期に直面している。これからの街づくりを考える上で、自動運転車の導入や新たなモビリティサービスをどのように取り込んでいくべきなのか、産官学のみならず地域住民も加わり、それぞれの立場からディスカッションした。この議論を通し、県政150周年を迎える兵庫県で、自動運転を通した未来への道筋は見えてきたのだろうか。

 

■パネリスト紹介(順不同・敬称略)

 

産学官の取り組みから知る、自動運転の現在地

ディスカッションの前段では、パネリストの自動運転への取り組みやそれに関連する技術・法整備を含めた環境づくりについての紹介を通し、自動運転や社会の現在地が示された。
自動運転を実装するために不可欠な技術の一つに、高度な道路交通情報のデータベースがある。いわゆるダイナミックマップである。東氏から、自己位置の推定や走行経路を特定する目的のみならず、秒単位で推移する周辺車両情報から数時間単位で変動する気象や交通規制情報などを、基盤とするデータに紐付け、デジタルインフラとして活用する取り組みなどが紹介され、従来の産業構造が大きく変わりつつあることが印象付けられた。

名古屋大学COIの取り組み


研究機関での取り組みについては、名古屋大学COI(Center of Innovation)の取り組みが特徴的だ。来るべき超高齢化社会を前に、「高齢者が元気になるモビリティ社会を目指す(森川氏)」という考えだ。高齢者の社会参加を促し、幸福度を高めることのできるモビリティを提供しようと、「ゆっくり自動運転」のコンセプトで開発を行っている。一方、神戸大学ではスーパーコンピューター「京」による
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