「おつかいタクシーMaaS」は、いわき市が実施する「いわき版MaaS推進事業」の取り組みの1つとなるフードデリバリーサービスだ。今回は、いわき市中北部の平（たいら）地区周辺で検証する。

サービス提供の目的は、コロナ禍による外出・外食の自粛に取り組む市民や、外出・外食が困難な高齢者等の生活利便性向上、そして苦境に立たされている飲食店の活性化だ。また、効率性を上げて収益化を図るため、ICTを活用しつつ、誰でも利用できる地域に寄り添ったサービス設計を目指す。

飲食店はこのサービスに参加することで、初期投資をかけずにデリバリーを始められる。注文受付や配達状況の管理など煩雑な作業はエニキャリが提供するシステムが行い、配達は県タクシー協会いわき支部と連携して地域内のタクシーが行う。

サービスは、パソコン・スマートフォンサイトから利用でき、デジタルデバイス操作に不慣れな高齢者を想定して、コールセンターへの電話注文にも対応する。

精算方法は、商品受け取り時にタクシードライバーに商品代金と運賃を含んだ料金を支払う流れ。運賃は、3km以内で1,000円、以降2kmごとに200円が加算される。利用時間は、9時から18時までで全19店舗(2月1日時点)を利用できる。